人生考路

個人と社会のウェルビーイングを高める教育と学びを探究する

今月はブログがんばりました

いよいよあと数十分で年度が変わります。それにしても今月はまめにブログを書きました。気づけばいま書いてるので30個目,つまりほぼ毎日投稿したことになります。

 

たくさん書けたのは,1つは他のSNSを利用しなくなったことがあります。FBは随分前に離れていますが,X(旧twitter)はちょこちょこ利用していました。気軽に書けてしまうので,時間がない時とかにぼそっとつぶやいていました。ただ,そこにちょこちょこ近況などを書くと,わざわざブログでまで・・・となってしまっていました。

 

いずれにせよ,固定化された友人同士のネットワークや不特定多数の人の目に触れるもののすぐに埋もれてしまうツール,特に最近Xはインプレッションが収益化されたりして人目を引こうとしたものが多くて,ちょっと疲れてしまいました。大学関係でも,尖ったものが好まれる傾向にあり,大学教育改革などはどちらかと言うと批判されることが多く,同士を見つけるのにも適していません。

 

その点,ブログは誰でも見れる媒体でありながら,スタンドアローンなのでとても穏やかです。比較する・されることもないし,山田の近況などに関心のある人だけに見てもらえるというやさしい世界です。そんな人は希少ですが,それでも時折「ブログ見てます!」「楽しみにしてます!」って声かけてもらえるだけで嬉しかったりします。

 

何より,自分がどんな経験をし,どんなことを感じ,考えたのかを一定整理して蓄積することができるので,良いリフレクションの機会になっています。

 

ずっとこんなペースで続けられるか自信はありませんが(今月は特にネタも多かったので),引き続き意識して実践していこうかなと思います。

『アカデミック・アドバイジング研究』に論文が刊行されました

もう1つご紹介を。この間,共同研究として進めてきたStudent Successと学生エンゲージメントに関する論文が『アカデミック・アドバイジング研究』(第2号)に掲載・刊行されました。

 

立命館大学SSPのコーディネーターの方々に対して外部アドバイザーとして長年携わってきた中で,この方々が何を考え,どのように学生に対して向き合ってきているのかをきちんと研究成果の形で残すことは,学習支援/アカデミック・アドバイジング研究や学生エンゲージメント研究において有益なものになる,そのように考えました。

 

インタビュー対象者でもあるコーディネーターの方々を分析者としても巻き込み,「学習支援者研究会」と呼称し,1年半くらい活動を進めてきました。このプロセスで学ぶことも多く,とても愛着のある研究となりました。

協会会員の方々は閲覧可能なのですが,一般の方々は今年8月の年次大会以降に公開となります。「興味がある」「読んでみたい」といった方がおられましたら,僕の方までご連絡いただければ送付させていただきたいと思います。

 

協会誌『アカデミック・アドバイジング研究』第2号を発行しました。 | JAAA 日本アカデミック・アドバイジング協会

 

今後も色んな人との共同研究をしていけたらいいなーと思います。

科研プロジェクトの書籍刊行

今日の午後は大学教育学会の理事会でした。5つの学協会の役員をやっていることもあり,しょっちゅう平日の夜や土日が理事会等で埋まるのですが,ここのところ長時間になることが多いです。今日もほぼ4時間ノンストップでした。詳しくは書けませんが,シリアスな案件が多くなっていてなかなか大変ですね。

 

さて,科研プロジェクトの書籍が刊行されたのでご紹介したいと思います。

 

鳥居先生@立命館大学が代表を務める科研費の基盤(B)「大学の質保証を支える教育プログラムの評価と改善の好循環システムに関する研究」の成果物として,以下の書籍が刊行されました。

 

鳥居朋子編『大学の質保証における教育プログラムの評価と改善ーIR機能を活用した好循環づくりのティップス』東北大学出版会

東北大学出版会|書籍情報|書籍詳細

 

 

学部レベルの教学マネジメントに係るティップス作成を目標に,全国の学部長調査と,調査結果から抽出した学部長等に対するヒアリングや実地調査とを実施し,それらの結果を書籍にまとめた形になります。

 

この間携わってきた印象として,大学全学レベルで行われている質保証や教学マネジメントと,学部レベルのそれとは随分異なるなという感じです。認証評価や各種シンポジウムなどで見えてくる全学レベルで発信される取組は実質的なものになっているかどうかはさておき,それなりに華々しく見えたりする部分もあります。一方,学部レベルとなるとなかなかどこも苦戦しながらやっているなと感じます。そうした中から参考となりうる事例をティップスの中に織り込んで紹介する形となっているので,多くの学部等のマネジメントに携わる方々にとって参考になるのではないかと思います。

 

僕は研究分担者として「第6章 指針4:データの分析・評価」を執筆させてもらいましたが,この章は特に事例が少なく,執筆に悩みました。が,これまで僕が様々な形で見聞・収集・調査研究してきた学習成果の分析周りの取組等をぎゅっとまとめているので,自分で言うのも何ですがお役に立つのではないかと思っています。

 

2025年度から認証評価の第4サイクルが始まるタイミングですので,ぜひご活用いただければ幸いです。

今年度の仕事納め

今日は今年度の仕事納めでした。午後からの全学委員会を終えて、市立伊丹高校へ移動。先生方とのミーティング。いよいよ始まるので楽しみです。

 

終わって、今日締切の原稿があったので、伊丹のイオンモールに移動して、コメダ珈琲で原稿執筆。

 

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何だかんだで気づけば3時間。何とか書き上げて担当編集者に送付。買い出しを経て少し前に帰宅。ゆっくりしようと思うも、学会事務局長の仕事がなかなかややこしく。

 

この数日は、学内外の色んな人から異動報告を受けます。大学以外でも、中高の先生や市の職員、文科省の方などから連絡をいただき、自分のフィールドが広がりつつあることを実感。

 

明日は大学教育学会の理事会、明後日は東山中高のミーティングと、年度末最後まで土日もへったくれもない日常ですが、週明けからは新年度。大学も大量の新入生で溢れ返ります。気持ちを新たに、頑張っていきたいと思います。

教学IRスタッフ送別会

今日の午後は、新聞取材対応の後、年度内最後の教学IR定例ミーティング、からのみんなで梅田に出てスタッフの送別会でした。

 

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職員の異動はなく、ホッとしたところですが、特任助教の近藤先生が他大学に転出ということになりました。

 

1年での転出ということに加え、能力的にも人格的にも素晴らしい人物だったので、関係者一同大きなショックを受けました。ただ、こちらとしても必ずしも良い条件で雇用出来ているわけではないので、引き止めることも叶わずとなってしまいます。悔しいし、関大にとってもマイナスなので、何とかしたいとは思っています。

 

ともあれ、近藤さんの今後の健康と発展を心から願っています!

 

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1番多くの時間を過ごした最高のチームのみんなと年度最後の飲み会で英気を養って、次年度からも頑張っていきたいと思います。

 

(何故か僕が他大学に転出するという噂が出回っていたようですが笑、もちろん色々思うところはありますが、4月からも関大で頑張っていきますので、引き続きよろしくお願いいたします!)

アントレPGホワイト企業との対話を終えて

今日は午後から、うちのソーシャル・アントレプレナーシップPGのスピンオフ企画「ホワイト企業との対話」イベントを関大梅田キャンパスで開催しました。

 

当該プログラムの内的プロジェクトでは、ホワイト企業の経営者へのインタビューを介して、自己のマイプロジェクトを探究するというものでした。成果報告会も終えてはいるのですが、次年度大幅なプログラムの改定も行うので、関係者が集まって振り返りと未来志向を共有しようということで3時間30分のイベントを企画しました。

 

関わってくれたほとんどの企業の経営者が来てくれて、我々大学の教職員、そして学生とがごちゃまぜになって、「生きがいWell-beingと考動」をテーマに、楽しく真剣に語り合いました。

 

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終了後もほとんどの方が残っての懇親会でした。経営者同士が繋がり新しい企画を生み出したり、学生がどんな風に関われるかを話し合ったり、自分たちがどう生きていきたいのか話し合ったり、とっても有意義で楽しい時間でした。僕は改めて色んな価値観の人が集う対話の場が好きなんやなと思いました。

 

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にしても、今月は食べ物の写真多いなぁ(笑)

伯父の13回忌法要

今日は親戚の伯父さん(母の兄)の13回忌法要でした。朝母と妹をピックアップして京都のお寺へ。

 

産まれた時からずっとお世話になってきたので、たくさんの想い出があります。今や親戚もたくさん増えて、今日は生後3間もない赤ちゃんから90歳近くまで25人も集まりました。

 

みんなは割と集まる機会があるのですが、僕は仕事の関係でなかなか顔を出せていなかったので、「つよしが一番レアキャラやな」と言われたり。

 

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今日は伯父の長男、僕にとっては従兄弟の圭祐にいちゃんとたくさん話しました。彼の経歴はWikipediaにも書かれているのですが、会社員として世界中を渡り歩きつつ(70ヶ国は行ったと。すご)、自転車愛好家やアウトドアアドバイザー、野湯探検家といった顔を持っています。著書もたくさん出していて、テレビにも出たりしているようです。

 

瀬戸圭祐 - Wikipedia

 

こういう生き方かっこいいなぁと思いつつ、改めて自分は仕事ばっかりしてきたなぁと反省。ひたすら色んな人からの依頼や期待に応えるべくがむしゃらに働き続けた20年。あと残り20年強。仕事人としての折り返し地点にいる自分のウェルビーイングについて、一度立ち止まって考えないといけないなと感じました。

 

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久しぶりに親戚のみんなと顔を合わせて、話をして、疲れたけど、良い刺激もいただきました。

為春会の懇親会

今宵は職場のメンバーとの懇親会。本学には為春会(いしゅんかい)という学部単位の懇親会組織があります。僕が所属する教育推進部は国際部と合同で教授会的機能を持っているのですが、その2部署の単位で為春会を運用しています。

 

今年度は僕が幹事ということで、今宵懇親会を開催しました。年度末ということや、海外出張中の先生方もいるということで少数の参加者でしたが、特に国際部の先生方とは入職以降、懇親の場をご一緒したことがなかったので良かったです。

 

大学近くの素敵なお店で、料理も一品一品手が込んでいて、とっても美味しかったです。最後のヒレ酒は僕の好みです。

 

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気づけば3時間30分、色んな話が出来て楽しかったです。

 

今月の飲み会も6件中の4件が終了。なかなかハードですが、しっかり英気を養いたいと思います。

コワーキングで原稿執筆

今日は昼過ぎまで用事をして、夕方からはお気に入りのコワーキングスペースに入って原稿執筆。

 

医療系の雑誌の依頼原稿ですが、ぼちぼち締切が近いということで、頭の中で組み立てていた構想をドサッと原稿に外化します。

 

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お腹も空いてきたので3時間でタイムアップ。それでも、白紙から3,500文字近くまでゲイン。指定文字数(6,000文字)の半分を超えたので、ひとまずクールダウン。

 

電源もWiFiも使えて、フリードリンクで、静穏な環境で大きなテーブルで作業に集中できて、3時間使って850円。月契約も不要で、ドロップインで利用出来るのも嬉しい。

 

好きな時間です。

 

これからは妻とオンラインで遊びます。

 

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明日が楽しみです。

卒業おめでとうございます

今日は本学の卒業式でした。学部とは異なる組織に属していて、ゼミとかもないので、直接的には関係のないイベントなのですが。どちらかと言うと、卒業時調査の統括部署なので、各学部会場でしっかりと説明・実施がなされているかが気になるところです。

 

とは言え、2022年度から始めた関大生のための学びと成長加速プラットフォームのユニット活動が強いて言えばゼミのような位置づけになっています。単位にもならないし、卒業要件とも全く関わらないし、無償だし、誰がやるねん!?っていう活動なのですが。

 

それで、昨年度は「MOCA」の学生たちが尋ねてくれて、今年度は「つよしずし」の学生たちが尋ねてくれるというので、研究室で待機。

 

卒業式の前にも一度体育館前に呼び出されて(笑)、メンバー数名と写真撮影。全員で集まりたいからということで、式の後にも僕の研究室に集合してパシャリ。からのあすかの庭に出て、みんなでパシャリ。

 

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お菓子やお手紙もいただいて、とても嬉しかったです。学部や専攻も違う学生たちが、こうして追いコンもやって卒業式にも集まって、これからも絶対会うよねって言い合える関係性が出来たことが何より嬉しいです。学生たち自身もここまでの関係性になるとは思っていなかったと話しています。

 

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また、先週の追いコンでは、4人の学生に学生生活で1番成長したのは?って聞いたら、つよしずしの活動とソーシャル・アントレプレナーシップPGと答えました。どちらも僕が直接関わったものだったので、こうした成長の機会を提供出来たことも本当に良かったです。

 

他にも、留学やインターンシップ、バイトにゼミなどたくさんあるのに何故?って聞いたら、ある学生は「これらの活動はある程度予想出来るんです。留学行ったらこんな経験が出来て、こんな力が身に付くだろうなって。でも、つよしずしでの活動(八尾市プロジェクト)は本当に予想が付かなくて。自分たちで数ヶ月話し合って進めていた活動が途中で先方から無理だと崩されてしまって。これが社会かと。でも、だからやり遂げた時の喜びは大きかったし、一緒にやって来たメンバーと深い関係になれたんです。スムーズに進んでいたら、ここまで自分にとって大きくなっていなかったかもしれないし、メンバーともここまでの関係になっていなかったかもしれません」といったことを語ってくれました。

 

これは本当に大学における学びと成長の本質やなと思います。コスパやタイパと言われますが、この一見無駄とも思える経験が学生たちを大きく成長させ、強い関係性を築くことへと繋がったのです。僭越ですが、そうした機会を提供し、安心してプロジェクトに取り組めるよう環境づくり(口を出しすぎず信じて待つ)をしてきた僕の存在もかなり大きかったようです。その意味では、教員と学生が互いに信頼し会えることが何より学生の学びと成長には不可欠ということだと思っています。

 

かねてより教育において最も重要なキーワードは「信頼」だと考えています。研究者からはバカにされそうですが、これより大事なものがあるなら教えて欲しいです。

 

今回卒業する2020年度入学生は、コロナ禍の一番厳しいタイミングで入学してきた学生たちです。高校の卒業式も大学の入学式もなく、オンライン授業をひたすら受ける日々。部活やサークル、アルバイトや行事ごとも自粛せざるを得ない状況。満足度調査等でもこの学年は特に低い状況が続いていました。それだけに僕としてもとても思い入れのある学年でした。

 

改めて、みんなのこれからの更なる成長と幸福を心より願っています。

 

また、この度、卒業を迎えられた全てのみなさま、卒業おめでとうございます。

学生とあんスパ天国へ

今日は夕方から外出。うちの学生がそれこそ学生生活の全てを賭けて展開する「あんスパ天国7」に行ってきました。

 

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前にも詳しく書きましたが、2023年度春学期のサービスラーニング(旧プロジェクト学習2)の受講生で、名古屋のB級グルメあんかけスパゲティ」の魅力にはまり、秘伝のレシピを受け継いで、その味を多くの方々に知ってもらいたいと、お店と交渉したりしながら不定期に開催するイベント「あんスパ天国」を展開しています。今回はその7回目で、僕は5回目から毎回行っています。

 

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彼はいわゆる起業家のようなタイプではなく、どちらかというとおっとりとした優しい天然タイプ。でも、好きだからという気持ちを軸に一生懸命努力していて、とっても応援したくなります。

 

今回は、2~3日前に、秋学期のプロジェクト学習2(未来の大学を創造する)の受講生から、先生と話したい!という熱望を寄せられたので、「じゃあ、あんスパ食べに行くんやけど、一緒に行くか」ということで、学生2人を連れて行ってきました。学生らと話しながら学生がやるお店に食べに行く。とっても良い企画になりました。ちなみに、この写真に僕らが写っています(笑) イベントは昨日・今日の2日間、大盛況のようです。

 

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妻の分をテイクアウトで買って帰りつつ、コンビニ(セブンイレブン)に寄ったら、僕らが好きなカプリチョーザのトマトとニンニクのスパゲッティの冷食版が売っていてビックリ。この間食べに行った時に、「これ通販とかで売ってくれないかなー」とか言ってたら、普通にコンビニに売ってた(笑) しかも税込で350円弱。まだ食べてないから何とも言えないけど、とりあえずスパゲッティ繋がりということで。

 

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立命館大学SSPの送別会

今宵は、僕が長らく外部アドバイザーを務める立命館大学SSP(Student Success Program)のコーディネーターらの送別会でした。

 

Student Success Program(SSP) | 立命館大学

 

午後は、茨木キャンパス(OIC)で定例の懇談会。今年度の振り返りと次年度の挑戦について共有しました。

 

終わってからはみんなで梅田に移動。

 

会場は、グランフロント大阪にあるアメリカンシーフードレストランDANCING CRAB ダンシングクラブ グランフロント大阪店【公式】

 

今年度SSPを去るコーディネーターの1人が「ココがイイ!」ということでしたが、本人は体調不良のため来ることが叶わず。何とも可哀想(涙)

 

これはなかなかパンチの効いたお店でした。テーブルに広げられた紙のテーブルクロスの上に直接食べ物がドサッと並べられて、それを全て手づかみで食べるというスタイル。みんなカニさんのカチューシャを付けて、1時間に1回スタッフさんらが出てきてみんなを巻き込んでのダンシングタイム。

 

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カニ1匹丸々出てきて、これを手でむしりながら食べる。ナイロンの手袋はするし、ハサミもあるけど、なかなかクセ強でしたよ。ご機嫌なダンスナンバーに縦揺れしながら、無心でカニをむしる。ゆっくりお話したい方向きではないけど、こういうのもたまにはありということで。

 

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みんなでたくさん写真も撮ってもらえたし、お別れのメンバーへのサプライズも出来たし、楽しい送別会となりました。

 

ただ、僕は前日の追いコンに引き続きに加えて、花粉症が酷くて目がしょぼしょぼするし、鼻水止まらんし、みたいな残念な体調でしたが。。

 

立命館大学SSPはとても良いプログラムです。こうした取組が多くの大学で提供されることを切に願っています。もちろん本学にも欲しい!と会議等で言ったりしていますが、なかなかね。

 

もうすぐ、SSPコーディネーターへのフォーカスグループインタビューを元に、学生の学びと成長への関与(エンゲージメント)の視点や方法について構造化を試みた論文が出るので、その際は改めて紹介したいと思います。

 

次年度も引き続きアドバイザーを務めさせていただくので、互いに学び合いを深めていく所存です。

 

この3月で卒業するみなさん、おつかれさまでした&ありがとうございました!

つよしずしの追いコン

今日はフォーラムの2日目、午前中は座長と発表を無事に終えました。無事に、というのは自分の発表をちゃんと15分に収めたことを指します。

 

午後も少し出つつ、今日までに書き上げないといけないうちのソーシャル・アントレプログラムのデータ分析&実績報告書を一気に仕上げて提出。

 

諸々終えて、今宵は関大生プラットフォームの地域活性化ユニット「つよしずし」の追いコンに出るべく、梅田へ。

 

何とラッキーなことに、阪急のちいかわ車両に乗れてテンション上がる。えぇ歳こいたおっさんが周りに気を配りつつ写真を撮りまくる。

 

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かわいいものは正義やね。

 

つよしずしのメンバー5人のうちの1人は昨年卒業したので、みんなで追いコン。今年は残り4人全員卒業ということで、僕がみんなを送り出すだけになり、少し寂しいなと。

 

みんなと大学生活のこと、これからのこと、たくさん話して、最後熱い握手を交わして、いまは帰りの電車。

 

本当に良い子たち。

とっても楽しくて幸せな時間。

 

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たまたま授業(サービスラーニング/当時はプロジェクト学習2)で出会った学部も学年も違うメンバーが、授業を離れて「つよしずし」として八尾市の地域活性化プロジェクトにコミットして、ソーシャル・アントレプログラムに繋がって、いまは卒業後も絶対繋がろうね!っていう関係性に。

 

そんな関係性を築けるような機会や場づくりが出来ること、教員冥利に尽きます。本当に嬉しいです。

 

何やかんやで、週明けの卒業式でも集まろうねということなので、これからへのエールはその際に。

 

学生のみんなからたくさんの元気をもらいました。本当にありがとうね。

大学教育研究フォーラム&トークライブに参加して

今日3/13と明日3/14は,第30回大学教育研究フォーラム@オンラインが開催されています。旧京都大学高等教育研究開発推進センターが主宰してきて30回目,30年続けてきたのですね。今は実行委員会方式で開催して,当方も委員を務めさせてもらっています。学会といった(ある種)閉じた世界とは違い,誰もが大学教育について発表・参加できる機会はなかなかないので大事な役割を担っていると感じます。

 

sites.google.com

 

とは言え,今日も複数の会議等が入っていたので,つまみ食いになってしまったのですが。夕方のシンポジウムに入室した時は共愛学園前橋国際大学の大森先生が報告し始めたところでした。大森先生のお話は何度もお伺いしているし,国の委員会などでご一緒することもあるし,昨11月にはサシ飲みで4時間もガッツリお話したところだったのですが,それでも何度聞いても惚れ惚れします。もう本当にカッコよすぎてたまらないですね。ビジョン,リーダーシップ,エージェンシー,情熱,人間性,それらに裏打ちされた数々の実践や成果を魅力的に語るプレゼンテーション力などなど,圧倒的です。2016年に初めて会ってからずっとファンではありますが,どんどん先を走られていて,どこまで行くんだろう・・・と。

 

語られる内容は,大学人はもとより全国民に聞いて欲しいものですが,逆に圧倒的すぎて他の大学との距離が離れすぎているような気もして,強いて言えばそこが少し心配です。自大学を良くしようというだけではなく,大学全体・地域社会全体をエンカレッジしようという意志を感じますが,それでもなかなかこの地平にまで辿り着ける大学が果たしてあるだろうか・・・と思います。共愛を目指さなくて良いと大森先生は語るでしょうし,同じことをする必要はないにしても,大きなビジョンは共有すべきことなのかなと。

 

それが今回のシンポジウムの最後に語られた「大学の再定義」に尽きるのだろうなと。そのためには大学人の意識をアップデートする必要があり,それが人事を始めとするあらゆる面で具体的な改革へと接続しなければならず,それをやり抜く執行部の覚悟が必要で・・・と。大森先生も幾度となく「覚悟」という言葉を発しておられます。おそらく多くの大学はそういうシミュレーションをしていって,「う〜ん,うちでは厳しいかも・・・」となってしまう。あるいはそこにはものすごく時間と労力がかかってしまい,その間に任期を終え,継承されず,一進一退を繰り広げ,その間にどんどん受験者数は減少し,体力が底を尽いてしまうという最悪のシナリオ。そういうこともあり,本質的な組織風土づくりではなく,学部新設や改組など外形的な見栄えを整えるところに意識を向けざるを得ないと。

 

大森先生はそういうケースも重々見聞しながらも前向きに語っておられるので,僕も消極的な表現はしたくないなーと思いつつも,僕自身の経験や色んな大学の教職員の方々との交流を顧みると,どうしても現実は・・・と思ってしまいます。

 

フォーラム1日目の振り返りが大森先生好きを吐露しただけ(笑)になってしまった感もありますが,とりあえず明朝は自分の発表&座長のお務め頑張ります。

 

また,上記と関連して,僕はやっぱり学校という組織やそれを構成する教職員が変わっていくことが不可欠で最重要・最優先課題だと思っています。教授法や評価法,ツールやテクノロジーなどは枝葉であって,根本のところが変わらないと生徒・学生の幸せ(Student Success)には繋がらないだろうと。

 

そこをどうすれば良いのか知りたくて,今宵はフォーラム後,19時からベネッセ教育総合研究所主催のトークライブ「探究的な学びを推進する学校内チームづくり」に参加しています。

 

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大学とはまた違う意味で高校も割とチームづくりが上手く出来ていないように見えることが少なくありません。大学に比べると,生徒の学びと成長に対するエンゲージメントは高いわけですが,個人個人を尊重するという名のもとに,他者に干渉しない代わりに自分も干渉しないで欲しいという意識(壁)があるのかなと。探究学習が急速に入って,まずは特定個人が属人的に出発して,そこから学校内に広げていく。でも,そのアプローチではなかなかキャズム(16%の溝)は超えられない。大人の都合で最終的に不利益が生じるのは子どもなので,どこを目指すのかはきちんと共有しないといけないと思います。

 

大学も高校も,いかに生徒の学びと成長のために学習する組織へと変質していくか,そこに挑戦しようという学校,管理職や教育者,研究者と繋がっていきたいなと切に願っています。そういう人はぜひ山田まで。

学生エンゲージメント科研のWeb調査完了

代表科研が最終年度ということで、ギリギリになってしまったのですが、この間準備してきた学生調査のデータ収集が完了しました。

 

といってもWeb調査で、今回はマクロミルに依頼しました。2月に入って依頼をかけ、中旬にオンラインで担当者と面談して調査の趣旨説明や抽出条件等の打合せを行い、正式な発注以降、月末からは何度も画面確認や細かな表現のチェックを行い、先週末8日午後から実査開始。で、先ほど10日夜に設定条件数に達したとの連絡が入りました。早い。

 

今回の調査の主テーマは学生エンゲージメントですが、抽出条件でこだわったのは2点。1つは1年生から4年生までバランスよく取ること。4年生はコロナ禍の影響を最も受けた年代。卒業間際にどう学生生活を意味づけるのか、また、ポストコロナ世代はどのような特徴を有するのかをしっかり把握・分析したいということです。

 

いま1つは地域性。あまり細かくは設定しなかったのですが、都市部と地方とをバランスよく取ることを条件にしました。大体ネット調査をすると都市部(特に関東圏)にデータが偏る傾向があります。いま大学は厳しい冬の時代に入っていますが、短大、女子大、単科大、地方私大と順次経営困難な状態に入っていて、待った無しの状態です。大学は多すぎる、という中央や余裕のある大学の専門家、果ては外野の人たちまで言いたい放題。地方も頑張っている!というのは講演等であちこちを回ったり、教育関係のフォーラムやシンポジウム等に足繁く通って学ぼうとしている教職員の方々と話していると明らかです。逆に都市部でぬるま湯で大して動いていない大学もあります。と、僕がいくら言ったとしてもどうなるものでもありませんし、本当にそうなのかをきちんとデータで見る必要があります。

 

といったことを背景に、今回は学年と地域性の2つを最優先の抽出条件に設定しました。大学の属性(設置都道府県や設置形態、学部数、分野等)も聞いているので、特に教員・学生双方のエンゲージメントの観点から詳しく見ていきたい、本来の教育力に迫りたいと思っています。これらを分析するためにはそれなりのサンプルサイズも必要ということで、2000名でオーダーして、有効回答数は2100名弱となりました。まだ中身の詳細を見れてないのだけれど。

 

本来であればもっと早く取ってと考えていましたが、コロナが入り、自分の中でも色んな揺らぎや葛藤があったため、結果この2020年度入学生が卒業を迎えるこのタイミングに照準を合わせることにしました。色んな観点で分析出来るよう調査設計を行ったので、次年度以降、研究発表・論文、講演・研修等様々な媒体でアウトプットしていきたいと思います。本当なら本に出来ればいいのだけど。。

 

最後に、回答してくれた全国の学生のみなさん、ありがとうございました。1人でも多くの学生の学びと成長へと繋がるようフィードバックしていきます。