人生考路

個人と社会のウェルビーイングを高める教育と学びを探究する

今日もなかなか濃ゆい1日

今日は早朝から新学部の関係者らの相談対応。データを見ながら今後の展開についてのディスカッション。1期生は大事。良い学生が来てくれるようIRとしてもサポート出来ればと思います。

 

その後、大学の総合案内の原稿を書いたり、授業準備したり。授業後は、副学長先生が来研して、1時間30分ほど大事なお話を色々と。

 

昨年度申請した科研費の審査結果が閲覧できるよというメールが来たので,覗いてみました。すごく短時間で作ったこともあり、無理だろうなぁと思いつつ、でも出さなきゃ当たらないしという精神で出したのですが、案の定不採択でした。ただ、審査結果を見ると、A判定(不採択の中の上位20%)だったので、少しホッとしました。当該テーマは研究の蓄積が少ないこともあり、学術的な面での重要性の観点でポイントを下げてしまっていました。

A判定の場合、再申請支援研究費の申請が出来るということで、忘れないうちに手続きを済ませました。有り難いことです。今年度はちゃんと準備して臨みたいと思います。

 

モヤることの多い日々ですが、腐らず頑張っていかなきゃと奮い立たせつつ、自分のやるべき事を信じて精進します。

大学評価者セミナーを終えて

今日は午後からほぼほぼ4時間に亘って、大学基準協会が主催する大学評価者セミナーでした。大学評価の担当委員は受講が義務づけられており、僕は4年目4回目となります。

 

このセミナーを受けると、今年度の評価業務がいよいよ始まるなーという感じです。評価を受ける側はもちろん大変ですが、評価者側もこれから半年以上かけて評価業務に臨むことになります。

 

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他方で、こうした機会に最新の動向や状況を押さえることが出来るので、それはそれで勉強になります。もちろん、自大学も評価を受ける立場なので、どこがポイントになるのかをいち早く知ることが出来るので、本務校に活かすことも可能です。

 

早速、セミナー中に大学執行部や評価関連部署に対して、次年度(第4期1巡目)の受審に向けて、より緊張感を持って臨む必要がある、とメールしたりしていました。ワークショップやその解説を通じて、うーんそこまで見るのか、と僕でさえ厳しいなぁと唸る部分も結構あります。

 

一言で言えば、形だけ作ってもダメ、ということです。

 

今回のメインの素材が内部質保証だったということもありますが、委員会作って、規定作って、組織体制図作って、それっぽい矢印引いて、PDCAっぽくしてるだけではあかんということ。全学と学部・研究科等とが役割分担しながら、持続的に課題を把握し、改善へと結びつけるような動きが取れているか、それが学生の学びの質向上(DPの達成)へと繋がっているか(=機能しているか)が問われるということ。

 

もちろん、こうした話自体は随分前から言われているわけですが、評価者の目も肥えてきて、やっている大学も増えてきているので、より厳しくなってきているなという感じ。それなりに見栄えの良い評価書を作ることは出来るかもしれないけど、中身が無ければ結構気づかれますね。追加質問や根拠資料、現場の教職員や学生へのヒアリングなどで掘り出します。

 

一部の関係者だけが頑張って(取り繕って)どうにかなるステージにはないので、どうやってみなで一定の緊張感を持ちつつ本質的な議論を行い、質保証文化を醸成していけるか。逆に言えば、色んな大学を見てきて、ちゃんとやっている大学は日頃大学評価を意識していなくても、その時になれば問題なく対応出来るし、そうじゃない大学は評価のための改革をやるので中身がないことがバレてしまう。本来あるべき大学評価の形に近づこうとしているのかなとも思います。

 

なかなか大変な道程ですが、何より学生のためにもこうした機会を大事に踏ん張っていきたいなと思います。

2週目を乗り切る

何とか2週目を乗り切りました。喉を酷使してるので、少々炎症が気になりますが。

 

水曜は夕方から所属する教育開発支援センターによる新任教員研修がありました。毎年学長、副学長が来てくれて最後まで参加してくれるのは有り難いです。これだけの規模感の大学ではなかなかないと思います。

 

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終了後は学内のレストラン「チルコロ」で、コロナ禍で止まってしまった4年ぶり(僕は初めて)の懇親会でした。特に、個人的には外国語学部と総合情報学部の先生とめっちゃ話し込んで、とても楽しい時間となりました。

 

木曜は担当科目「サービスラーニング自治体との連携:吹田市)」の2回目があり、大学と吹田市を繋いでくれている吹田市シティプロモーション推進室、今年度の「お題」を提供してくれる選挙管理委員会事務局と健康まちづくり室の職員の方々が来てくれて、学生らにプレゼンをしてくれました。毎年面白い学生が全学から集まる授業なので、楽しみです。

 

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今日は朝一から関西経済同友会の教育問題委員会の担当(日本生命)の方々が来研。2年前に当該委員会で講演をして依頼、度々相談に来られ、最近、2年間の活動をまとめた提言レポートも出しています。とても熱心に取り組まれ、良質なレポートになっていると思います。

 

【提言】大阪・関西を産学による 自律型人材創出の発信地に! | 一般社団法人 関西経済同友会

 

今日は、この間話してきていた、大学と経済界との熟議の場を創っていきましょう、ということについての相談・打合せ。大学と経済界とがお互いの考えや取組などを共有して、理解を深めて、学生から社会人へとマッチング機能を高めるなどしていく必要があると強く感じています。夏頃に第1弾企画を予定しています。展開が楽しみです。

 

後はいくつかの委員会出席、医学系雑誌の原稿の校正、学会事務局長のややこしいお仕事、為春会班長のややこしいお仕事、日本学術振興会のお仕事、大学教育学会企画RTの要旨原稿の最終チェックとアップロード、学会誌論文の査読対応、複数大学からの講演依頼への対応、複数学生からの面会依頼への対応、懇意にしている某高校の校長先生からの依頼対応などを済ませて、アドバイザリースタッフの学生とスタバで少し話して、帰りに遭遇した授業の受講生らと少し話して帰宅。

 

あと、当方が編著者となっている書籍の担当チャプターが某高校の入試問題に使用されたということで、著作権許諾対応も。これは嬉しいですね。

 

これで週末ゆっくり出来たらいいのですが、明日は午後いっぱい大学基準協会のお仕事ということで、なかなかハードな日々が続きます。

市立伊丹高校での特別講義を終えて

昨日は、今年度から共創アドバイザーとして関わることになった市立伊丹高校で、現グローバル・コミュニケーションコースの生徒らへの特別講義を行いました。

 

入学したでで全く探究に触れていない1年生と、既に1年間探究学習を行ってきた2年生とでは、こちらの話すモードにも影響するので、別々(50分×2コマ、各40名)でやらせてもらいました。

 

これまで大学生への講義はもちろん、学内外で教職員を対象にした講演・研修は山ほどやってきているのですが、高校生相手は何気に初めてやったので、なかなかに緊張しました。高校生に伝わって欲しいことをどうすれば伝えられるのか、50分の中でどう組み立てればいいかなど、自分なりに一生懸命考えて、制作しました。

 

大学1年生でもまぁまぁフレッシュ感あるなーと感じるのですが、さすがに高校1年生のキラキラ感はすごい。本当にこれから何にでもなれる子たちやなと思うと同時に、改めてより早い段階から関与することのインパクトを感じました。

 

探究を主軸としたコースなので、探究学習の意味や必要性を楽しみながら味わってもらえるよう色んなギミックを入れながら展開しました。とにかく反応が良くて、こっちも気づけばニコニコしながら話をしていて、教員冥利に尽きるなぁとしみじみ。

 

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終了後は、責任担当の先生に連れられ、職員室で昼食中の先生方にご挨拶。まるでこの学校に赴任した新米教師の気分を味わせていただきました。食堂で生徒の雰囲気を見つつ昼食を食べて終了。

 

一晩明けて、生徒たちの感想を取りまとめて送っていただき、読ませてもらいました。たった50分にもかかわらず、生徒たちは僕が伝えたかったことを自分なりに感じ取り、想いを乗せて言葉にして返してくれました。1年生の3人だけ紹介したいと思います。

 

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Aさん

山田先生の講義を受ける前は探究学習についてほとんど知識がない状態でしたが、講義を受けて探究学習は自分が探究したいと思った課題について主体的により良く解決して自分の生き方に繋げることができるものだと知りました。私はこのことを知ってとても探究学習が楽しみに思えました。自分が興味のあることについて深く知っていけるということにワクワクします。自分が興味のあることはもっと知識を増やしたいと思いますがそのことを「推し」を例に挙げておっしゃっていたのがとても分かりやすかったです。推しについては少数の人しか知らないことまで知りたいと思うと思います。それらを知るためには自ら行動しないといけないので社会が欲している「主体性」を高めることに繋がるのだと思いました。また、国語の問題で自分の考えを書いたら修正を入れられて不思議に思うということについてとても共感しました。せっかく自分の考えを書いたのにそこを否定されるのは自分の考えを書くことに嫌悪感を抱きかねないと思いました。それから自分の考えよりも先生の答えにより近づけるために動くようになるということにも強く共感しました。私も今までそのように動いていたと気づきました。これからは自分の考えをしっかり表現できるようにしたいと思います。講義を通して、自分の頭で考えて行動することの大切さを改めて感じました。私は今まで自信を持って言えるほどそうしてこなかったので探究学習では自分の頭で考えて行動することを重要視して取り組もうと思います。また、探究学習で成長するために挙がっていた5つを特に意識して取り組もうと思います。

 

Bさん

今日は私にとってはじめての探究学習と関わる機会でした。中学生のときには調べ学習というものをしていたけれどそれとまた違った探究学習についてまだわたしは少し警戒していました。ですが山田教授のお話はとてもわかりやすくすぐに緊張がほぐれました。はじめはカチコチだったけど推しの話をしてくれたときにはみんなの緊張が目に見えるようにとけていき探究学習はもしかしたらとてもたのしいものなのかもしれないとわくわくしました。本格的に探究学習のお話に入るとわたしがとてもすきな話がたくさん出てきました。その中でも心に残っているのは生徒は自分の考えではなく先生が思う正解を出そうとするということです。わたしはこの言葉にとても深く共感しました。わたしは自分の考えや感情、心のなかのことを言葉にだすと周りからは変や少し変わっている、周りとはずれている、正解ではないと言われていました。はじめはそれでもいいや、と思っていましたが成長するなかで否定されたくないという気持ちが湧き周りが思いそうなことを考えていた気がします。本当はこんなこと思っていないのになと思いながら過ごしていたときもありました。ですが今日のお話を聞いて周りに合わせることではなく自分の考えを話すことが今求められていると知りうれしい気持ちになりました。わたしがいちばんすきなことだからです。ですがずっと言葉をつくっていたので今はまだきちんとした言葉で自分の考えを発表できないと思います。なのでこの探究学習では自分の考えを出すことはもちろん、周りの人にきちんと伝わる言葉選びも学べたらいいなと思いました。楽しく深く、これがわたしなんだ!と胸を張り目を輝かせて取り組んでいきたいです!

 

Cさん

国語の自分の考えを書きなさいという問題で自分の考えを書くと、それを採点することはおかしいって言っていてもやもやが取れたような気がしました。無意識のうちに先生が丸にするであろう答えや、自分の考えとは異なる多数派の考えや書きやすい答えを書いていたことに今回言われて気づきました。自分の考えを求められたとき迷わずに自分の考えを言えるようになりたいと思いました。推しの話をしているときのみんなのキラキラした顔がとても印象に残っています。自分は授業で何かを発言するってなると言葉に詰まったりして、自分の思いを伝えることができないことが多いけど、今回の自分の推しを話すときには言葉がスルスル出てきて驚きました。グループの人が自分の推しを話しているとき、本当にその推しが好きなんだなって伝わってきました。自分が本当に思っていることなら自分の発することに深みが生まれたり、ジェスチャーが加わったり自分がこれしようって思ってなくてもそうなることに驚きました。その熱を他のことに向けることができたら、やること全てに同じ熱量で接するわけだから、疲れるかもしれんけど確実に沢山のことを得ることができると思いました。最後に自分の直感やワクワクを信じることが大切ということがとても印象に残っています。一番最初にいいと思ったものはずっと頭の端っこに残っているから結局はそれを信じたらいいと知ることができました。探究って何するんやろって思っていたけど、大学に学びをつなげるためにも一生懸命取り組みたいです。文章を書く力が足りなくても自分の直感で思いついた言葉を使うことも考えたいと思いました。今回、楽しい講義をしていただきありがとうございました。最初、ディズニー好きと分かって今回の講義に一気に興味が湧きました。今回の講義、とても楽しかったのでまた来てほしいと思いました。

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すごくないですか!?

こんな形で返してくれるんなら、何回でも行きたいと思いますよね。

 

ここからみんながどんな風に探究に取り組み、成長していくのか、伴走しながらみていけるのが楽しみです!

行ってらっしゃい

授業も2週目に入りました。学生が授業にエンゲージするためにも、まだまだ気は抜けないので、一コマやるだけでヘトヘトになります。

 

でも、まだ序盤にも関わらず、どの授業でも終了後に話に来る学生がいます。先週は、自分が創ったイラスト雑誌を持ってきてくれて、学生しながら個人事業主としてお仕事していますと、紹介してくれました。すごいね!

 

今日は、1年休学して海外武者修行したり、アフリカ縦断したりしている学生が話にきて、数日後の就活の最終面接へのアドバイスや互いの人生観など語り合いました。吉報待ってるで!

 

その後、明後日からイギリス留学(10ヶ月)する昨年度授業を受けてくれた学生から「行く前に会いたい!」とメッセージをもらったので、学内のレストランで夕飯食べつつひとしきり話しました。授業の時にも毎週のように終了後残って、話をしていました。

 

全国をヒッチハイクで回ったり、街に出てたくさんの外国人に声をかけて食事に行ったりと、とてもアクティブでおまけにめっちゃいいやつです。本気でやっていたサッカーをケガで諦めた過去を払拭するべく、色んなことに挑戦しています。YouTubeもやり始めていて、留学先からも情報発信するので、良かったらみなさまも。

 

Seitaro Otamendi - YouTube

 

noteでも発信しています。

Seitaro Otamendi@大学2年生|note

 

最後、しばしのお別れの写メと固い握手でお見送り。めいっぱい成長しといでや!行ってらっしゃい!

 

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1週目を乗り切る

今日は朝一でモカちゃんをトリミングサロンに連れて行って、急ぎ大学へ。大学基準協会の出向から戻ってきた職員を含む企画管理課の方々への相談対応。2025年度、認証評価第4サイクルの1巡目に受審する本学にとって、今年度は大事な1年。

 

僕自身、基準委員会や分科会の委員を務めていることもあり、文教政策や他大学の動向も踏まえつつ、本学でどのように進めていくかなど、ディスカッション。さぁ、どこまで行けるかな。

 

終わって、地域連携センターに移動して、今年度のソーシャル・アントレプレナーシップPGの全体計画について、学外の参画企業のみなさんを交えてのディスカッション。運営体制や学生と地域課題のマッチング、大人やメンター学生の関わり方など、前年度の成果や課題を踏まえつつ、様々な観点で検討すべき点がありますね。

 

地域連携センターが用意してくれたお弁当をかきこんで、学内のATMへ。昨年度、為春会という組織と組合の班長をしていたこともあり、会計処理など。

 

そしたらたまたま学長とばったり。来週とある件で面談の予定があるので、軽くそんな話など数分立ち話。

 

学内を歩けば、そこかしこで過去に授業を受けてくれた学生によく会うので、声をかけて小話など。学生からはまぁ声はかけてくれません。避けるというより、自分のことを覚えてくれているとは全く思っていないようです。声をかけると、まずビックリされて、それから嬉しそうな表情になり、近況など話してくれます。そんなに先生方って学生のこと覚えないもんですかね。僕はものすごく大切なことやと思っています。僕の授業を受講した学生のみんな、覚えてるんで声かけてね。

 

新年度から風邪に腰痛に悩まされながらも、何とか大事な1週目を乗り切りました。授業は1週目がめちゃくちゃ大事やと思っています。1週目(や15週目)をオンデマンドに、何ていう大学もありますが、僕に言わせればあり得ないです。間でオンデマンドが入るのはまだしも、1週目と15週目こそ絶対対面やと思っています。記事になるかは分かりませんが、先日受けた新聞の取材でもその話は力説しました。

 

そして、あれこれその他諸々の用事を済ませて、トリミングサロンへダッシュでお迎え。

 

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かわいいなぁ。天使やん。

 

来週火曜に控えた伊丹高校の1年生、2年生向けの講演で使おうと思っているアイテムをダイソーに買いに行って今日はフィニッシュ。一息ついて、今宵から週末にかけて、楽しみながら準備に臨みます。

 

一週間、おつかれさまでした!

始まったなぁと実感

新学期が始まったなぁと実感します。授業はもちろんですが,学内の色んな部署等から打合せの依頼がどしどし来て,スケジュールがどんどん埋まっていきます。

 

今日の2限目は,1年生対象の「プロジェクト学習1〈学生生活をデザインする〉」。コロナ禍が開けて以降,私の授業も含めプロジェクト学習全体の履修者数が減少傾向にあります。私としては,負担の少ないオンデマンド授業に流れていることや,フルオープンになった課外活動で友人を作る機会は賄えるので,あえて負荷の高い少人数授業を避けること,あたりが主要な原因と見ています。大学としても力を入れている科目だし,授業アンケートを見ても,こうした少人数科目の評価は高く,受講するメリットは大きいだけに,こうした傾向は看過できない問題だと感じています。

 

ともあれ,来てくれた学生たちには目一杯楽しく学んで成長してもらうために尽力したいと思います。ということで,早速みんながお互いを知り,安心安全に学んでいただく環境づくりを行います。所属学部の異なるメンバーとグループを作って,「春」をテーマに「映える写真」を「15分間」で撮ってくるお題を課します。道中にも関係性を深めつつやるよう促します。

 

AirDropで写真をもらい,みんなで一番良かった写真を投票。今回の優秀作品はこちらでした。写っているのはメンバーの1人です。なかなか素敵ですね。

 

今回の企画にピッタリのお洋服を来てきた学生さんも素敵です

 

おとなしめの学生が多いですが,授業後には,全員でインスタかLINEの交換をしていました。また,授業後には1人の学生が僕のところに来て,相談したいことがあると言って,話を聞き始めると泣き始めました。入学してから不安と緊張で,誰にも相談できずにいたので,話を聞いてもらえてホッとしたとのこと。もう少しゆっくり話を聞こうね,とコンシェルジュカウンターに行って,職員さんも交えて相談対応。まだ感情が不安定だったので,研究室で話聞こうかということで,少しの時間研究室でお話。その間も何度か涙ぐむことがありつつも,話を聞いてもらえたことが嬉しかったらしく,勇気を出して授業後に声をかけてもらって良かったなと思います。

 

入学後に先輩学生から落単科目や切り抜け方を伝授されサークルにコンパにと流れていく学生もいれば,こうして一生懸命学んで成長したいと悩みすぎて苦しくなってしまう学生もいる。この大学は幅が広いなぁと感じさせてもらえます。

 

学生を途中まで送って,とりあえずお昼を食べるべく凜風館へ。ご飯を食べ終わって,帰ろうと思ったら,昨年僕の授業(リーダーシップ科目)を受けてくれた学生を見かけたので呼びかけると,めちゃくちゃびっくりして,「先生,覚えてくれてたんですか!?」と。「当たり前やん!」との返事に,めちゃくちゃ喜んでくれて,「先生,一緒に写真撮って下さい!」ということで食堂のど真ん中でパシャリ。元気そうで嬉しかったよ。僕の授業を受講してくれた学生は基本覚えてるので,見かけたら怖がらず声かけてね。

 


そんなこんなで,にぎやかな1日となりました。

 

さて,明日も頑張ろう!

たまらずタイ古式に

風邪はようやく落ち着いたものの、腰痛が酷くて、何にもしてなくても痛いレベルまで来てしまっていて、今日も痛み止めを飲んで授業に臨んだ。授業も始まり、立ちっぱなしで動きっぱなしなので、どうにかしないと。

 

家でもストレッチやらマッサージやらするものの、ここまでくると暫くは治まらないのが通例。眼精疲労も酷く頭痛も頻発しているので、もうこれはアカンと、急遽仕事終わりに行きつけのタイ古式マッサージに飛び込む。マンションの一室でお1人でされていて、いかにもベテランな方。

 

施術後、「山田さんは、全身がガチガチですね。脳が疲れるから寝てはいるけど、身体の疲れが取れていないですね。仕事に身体が追い付いていないご様子。全身に溜まった疲れが腰に出ている感じです」といったフィードバック。

 

仕事に身体が追い付いていないという表現はなかなか言い得たものやと感心。特に、前のめりになることが多いこともあり、肩甲骨が下がってしまって固まってしまい、首周りの可動域が狭くなり、頭痛に繋がるという悪循環。老廃物も溜まって、浮腫みもあるので、この状態でいくら表面的に指圧してもダメやと。

 

人間ドックにも行かなきゃいけないし、身体は1つしかないから大事にしなきゃ。しかし、気づけばすぐにスケジュールがパンパンになっていて、自分のための時間が取れないまま日にちだけが過ぎていく。ホントどうにかならないものか…

授業開始

今日は新学期最初の授業でした。以前書いた社会学部の専門科目「心理学特殊講義2」でした。

 

履修登録者108名ということで、ドキドキと不安がかなりありました。教室に入ると、なるほどなーという感じでしたが、話し始めると感度は悪くない印象。だけど、どうしても楽単志向の強い学生はいる空気もあるので、今日のイントロダクションはいつもより熱量上げて話しました。

 

どんな授業にしたいのか。学生と一緒に創っていきたいこと、そのためには自分も頑張るけど、みんなにも主体的に関与してもらいたいし、大人として振る舞って欲しいということ。楽しいけど楽ではないこと。あくまで主体性を重んじたいから、いたずらに管理を厳しくしたくないこと。みんなが受けてきたこれまでの従来型教育の課題や、社会に出てからのこと。聞いて覚えてテストで再生して忘れてしまう勉強ではなく、自分の頭で考え心で感じたことを表現して成長へと繋げる学びを体感して欲しいこと、などなど。

 

多くの学生が真剣に聞いてくれていたと思います。これらについて話した後、異存のある学生、納得のいかない学生については、お互いにとってメリットがないので、ここで退出してもらって構いませんと伝えました。なかなかシーンとした状態で出るのは厳しかったか、「ではこれからアイスブレイクをやるのでみんな立って下さい」と促して、ザワザワしたタイミングで7~8名は出ていったかな。

 

元々、教室に来ていなかった学生がおそらく20名ほどいて、さらに退出した学生を除いて、後半は80名となりました。とても良い雰囲気になりました。

 

授業が終わってから早速学生が来て、「私は本当に内容に惹かれて受講したので、このような対応を取ってくれてありがたい」といったことを言ってくれました。

 

僕は基本的に学生のことを信じていますが、残念ながら授業の受講姿勢という点では現実的な考えも持っています。基本的に楽単志向の原因の大部分はそれまでの教育(大人)にあると思っているので、ある程度は受け入れますが、それでもどうしてもやる気がない学生たちは一定数存在するし、そのためにかなりのエネルギーを奪われるので、今回はそこを早々に切り離させてもらったことになります。

 

何分学生数が多いと何をするにも時間がかかるので、最大の課題は効率化。かといって、僕のポリシーとしてLAやSAはあまり使いたくない。大半の先生方はそうした補助なしで授業をしているので、その中でどれだけのことが出来るかの挑戦をしてこそFD担当者かなと勝手に思っています。

 

この授業を通して色々考えて試行錯誤して、学生にも助けてもらいながら、自らの授業ファシリテーション技量を高めていきたいと思います。

ととのえる

今日は予定していた急ぎの仕事,文科省の秘密の仕事と論文の査読2本とを仕上げつつ,学会事務局長のお仕事など細々とした対応を終わらせました。

 

家の片付けをしたり,何となく冬物を引き上げたり,バルコニーでお昼ご飯を食べたりコーヒーを入れたり,モカちゃんと戯れたり。体調不良から脱却して,明日からの通常運転に向けて,心身を整えます。

 

 

高校探究学習への参画

文科省大学基準協会といった文教政策等へのコミットメント,複数の学会役員といった研究面でのコミットメントに加え,昨年度からコミットし始めたアントレプレナーシップ教育も今年度引き続き動いていきます。

 

それらに加えて,今年度より2つの高等学校の探究学習に参画することとなりました。中等教育については,2015年以降,中等教育へのアクティブラーニング(主体的・対話的で深い学び)の導入を契機に指導等で関わるようになり,東山中学・高等学校には教育顧問として長らく携わってきています。東山ではALの全校展開を始め,正課外活動も含めた学校全体のディベロップメントにコミットしているわけですが,今回は探究学習が中心となります。

 

具体的には,伊丹市立伊丹高等学校と兵庫県立尼崎高等学校の2校になります。どちらも兵庫県の市立と公立になりますが,背景には兵庫県全体での普通科改革の流れ,もっと言えば文部科学省が推進する普通科から探究学科等への改革があります。実際,両校とも,令和6年度「新時代に対応した高等学校改革推進事業(普通科改革支援事業)」に申請し,高順位で採択されています(採択校は全国で7校)。

 

市立伊丹高校では,現在の「グローバル・コミュニケーションコース」を令和7年度から「グローバル共創科」へと改編し,これまで進めてきた学際的な探究学習をさらに発展させようといったものとなっています。また,この高校は関大の高大接続パイロット校の1つとなっているので,実質的な高大接続事業の1つともなっています。縁あって,当方は「共創アドバイザー」という形で参画させていただくこととなりました。既に2回先生方とはミーティングを行ったり,実際の授業を見せてもらったりしています。リーダーシップを取っている先生の魅力に加え熱意ある多くの先生方と一緒に「共創」出来るのを楽しみにしています。今月中旬にはGCコースの1年生と2年生にそれぞれ講演させていただく機会もあったりと,色んな形で「ホンモノの」探究学習を探究していきたいと思っています。

 

www.itami.ed.jp

 

県立尼崎高校では,現在の「教育と絆コース」を令和7年度から「地域科学探究科」へと改編し,これまで進めてきた地域探究をさらに発展させようといったものになっています。当方は,運営指導委員長を拝命することとなり,新学科設置に向けて指導・助言等していくこととなります。県立高校でありながら地元地域にかなり入り込んで,地域一帯となって生徒の育成に臨んでいる様子で,大学でサービスラーニングアントレプレナーシップ教育に携わっている観点からも,得られる示唆は多そうです。

 

dmzcms.hyogo-c.ed.jp

 

グローバルを軸とした学際探究と,地域を軸とした地域探究といった,同じ探究学習でも趣の異なる2つの高校に携わることになり,個人的にもとても楽しみだし,高大接続(特に大学教育へのインパクトの検証や大学教育改革への示唆)といった文脈でも,高校の探究学習の実際にしっかり触れておくことは有益であると考えています。何より,僕は「生徒や学生を育てるといったことに興味・熱意を持って傾倒する先生方」と一緒に仕事が出来るのが喜びです。先生方や生徒たちからもたくさんの刺激をもらいながら,自分自身が多く学び成長できる機会になればとワクワクしています。

やっと外に

今日は4月に入って病院以外で初めて外に出ました。いやー、春ですねー。桜もそこかしこで咲き乱れていました。関大も桜がキレイに咲いてました。

 

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とりあえず午後からの会議に出て、一仕事。会議が終わって、職員さんが苦笑いしながら「すみません、ずっと持ったままで…」と半年前の複数の役職の辞令を持ってきて、笑笑という感じでした。

 

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教務上のトラブル対応をしつつ、夕方締切の文科省知識集約事業の報告書を作成したり。新年度で学外の委嘱対応なんかもあれこれあって、年度が変わったことを改めて実感します。

 

週末はこれまた急ぎの文科省のお仕事に、論文の査読をしつつ、いよいよ始まる授業準備に臨みます。

なかなか,だけど,ぼちぼち

今週は体調不良から始まり,昨日の大事なミーティングもオンラインにしてもらい,今日の東山中高の協同勉強会およびセンターコア会議も僕だけオンラインにしてもらい,何とかここまでオンラインで切り抜けてきました。

 

おかげで熱はだいぶ落ち着いてきて,起きていられる時間が長くなってきたので,がしがしメール返信等頑張っています。この時期,異動の報告とかをたくさんもらうので,おめでとう!よろしくね!のお返事を書きます。同時に,心機一転頑張ろうとする人たちに対して,初っ端から体調不良のポンコツな自分にガッカリしますが,ぼちぼちギアを上げていきたいと思います。

 

改めて,新たに大学のポストに就かれた若手の方々,新天地に異動した方々,職階が上がった方々おめでとうございます!ご健勝とご発展を祈念しております!

 

そして,自分も頑張ります!

新年度早々…

年度末最後のブログで新年度頑張るぞー!と息巻いていたのですが、この1日、2日と体調を崩して休んでいます。

 

30日から鼻水が来て、あー花粉かPMかなーと思ってたら、31日から喉の調子が悪くなってきて、これも花粉とかやろ、と思ってたら、1日から熱が出始めて風邪薬に切り替えるも、2日の朝には熱がだいぶ上がってきてしまい、これはあかんと病院へ。

 

予約なしで飛び込んだら、案の定発熱外来扱いになるので、車の中で1時間半ほど待つことに。その間にPCでメール対応など。

 

念のため、コロナとインフルの検査をしてもらったところ陰性。助かった。。とりあえずもらったお薬飲んで、一刻も早く治すとします。

 

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みなさんもお身体にはくれぐれもご自愛ください。

2024年度の授業の履修登録者

いよいよ来週から授業が始まります。新入生はまだですが,2年次以上の授業については履修登録が一定済んでいることを思い出し,先ほど教務情報から覗いてみました。

 

昨年度から新設した「プロジェクト学習2」の2科目は相変わらず少数で少し残念ですが,それならそれでガッツリやりたいと思います。この2科目については,シラバスの備考欄に〈受講生の声〉を載せるというチャレンジをしてみました。これは学生から「シラバスを見るだけでは分からない。紹介動画とかあったら良いのに」っていう声に着想を得て,項目としてはないけど試験的に入れてみたものになります。

 

プロジェクト学習2〔リーダーシップを開花する〕シラバス

プロジェクト学習2〔未来の大学を創造する〕シラバス

 

自分で言うのも何ですがかなり深く学び成長できる授業だと思うんですけどね。

 

教職科目も大体昨年同様60名程度ということだったのですが,社会学部の専門科目(3年生以上)として開講している「心理学特殊講義2」がちょっとえらいことになっていて,登録者数が108名でした。最初ちょっと自分の目を疑いました。というのも,

 

2021年度・・・18名
2022年度・・・25名
2023年度・・・41名
2024年度・・・108名

 

と,開講当初から4年目でちょうど6倍に膨れ上がっていたからです。しかも,授業開始から2週間はお試し期間で,例年この段階の数字から増えていく傾向にあるので,最終的にはもっと多くなる可能性があります。

 

いたずらに人数を増やしたくないこともあり,シラバスの備考欄にはわざわざ以下のような注意書きも書いていたのに・・・授業名称も固いのに。

 

「毎回の授業では,演習やディスカッションを行うなど,学生のみなさんの主体的な参加が求められます。心理学の知識がなくても受講可能ですが,学ぶ意欲の乏しい単位目的が中心の学生は受講を控えて下さい。

 

う〜ん,困った。これだと,間違いなく階段状の長い固定机の教室になってしまう。1回目の授業でもっとしっかり受講上のルールを示して,同意書も書いてもらおうかなと思います。お互い大人同士信頼関係のもと受講を一緒に創っていきたいので。チート行為やフリーライドが生まれないように諸々創意工夫したいと思います。

 

ただ,僕が大事にしている,心理的安全性とエンゲージメントを高めるための毎週の多種多様なアイスブレイクや異なるグルーピング,ニックネームでの呼称,授業後の振り返りとフィードバック(“TsuyoTube”),受講生同士の深いディスカッションやICTを活用したインタラクティブな授業のしかけは,しっかりこだわって,かつ効率的にやっていこうと思っています。

 

やってやろうじゃないの!