人生考路

個人と社会のウェルビーイングを高める教育と学びを探究する

教育と心理学に関わる著名専門家たちの対談

今日は夕方にお気に入りの喫茶店で投稿原稿を執筆したりと久しぶりにゆったりした1日でした。

 

お気に入りの喫茶店で原稿執筆,好きな時間

 

夜はJAAAの役員会,そのまま申し込みしていた以下のイベントに参加。

 

7/25『人はいかに学ぶのか』刊行記念オンラインイベント開催 - 北大路書房 心理学を中心に教育・福祉・保育の専門図書を取り扱う出版社です

 

秋田先生,鹿毛先生,奈須先生という何とも贅沢なメンバー。Webinarなので参加者数は分かりませんが,相当の方が観ているだろうな。

 

役員会と開始時間が思いっきり被ってしまい,終盤からの参加だったので,後でゆっくりアーカイブで観たいと思います。

 

「心理学は教育方法(シークエンス)には十分貢献してきたが,教科の教育内容(コンテンツ)に貢献できるのかが問われる」という奈須先生からの問いはなるほどなという感じでした。

 

僕自身,正直,教科内容には全くといって良いほど関心がなくて,生徒が学ぶ場をどう創るか,教師はどのように生徒の学びと成長に関わるのかといった点に関心があるので,モチベーションを専門とする鹿毛先生の論調は親近感が高いですね。

 

新しい情報が知れたというより,現代の教育において,自身が大事だと思っていることや向かおうとしている方向性が間違っていないということを確認できたことが一番の成果でした。

 

2018年の原著は持っているし,20年前の名著『How People Learn』ももちろん持っていますが,改めて今回の翻訳書を買って勉強し直そうと思います。

 

www.kitaohji.com

自律的な学習を支える立命館大学SSPコーディネーター募集

長年アドバイザーを務めている立命館大学SSP(Student Success Program)で、学生支援コーディネーターの公募が出ています。担当の方より「良い人がいないか?」と問い合わせをいただいたので、ここでも紹介したいと思います。

 

立命館のHP 採用情報
https://www.ritsumeikan-trust.jp/publicinfo/recruitment/contract/
Jrecin
https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?id=D124071521

 

基本形態として、3つのキャンパスに2名ずつ計6名のコーディネーターが配置され、学生の自律的な学習を支え促すことを目的として、小集団支援や集団支援、個別支援などを行っています。また、ピア・サポートや入学前支援なども行いつつ、学会等での発表も精力的に行っておられます。

 

www.ritsumei.ac.jp

 

全国的に見ても優れた取組であり、他部署とも連携を密に取りながら、専門性を活かし高められるポストかと思います。

 

ぜひ、ご検討・ご紹介いただければと思います。詳しく知りたい場合、担当者と繋ぐことも出来ますので、よろしくお願いします。

感動の合宿体験!市高GCコース生徒との特別ワークショップ✨

昨日(7/23)は、アドバイザーを務める伊丹市立伊丹高校(通称、市高)のGCコースの合宿で特別ワークショップを行うため、朝から車を飛ばして会場となる琵琶湖グランドホテル@滋賀県大津市に行ってきました。

 

終了後に久々の琵琶湖と撮影。何だか疲れた顔しとるなぁ・・・

 

責任者の辻先生から、合宿2日目の午前中、生徒たちのために何かお願い出来ないか、との打診を受け、喜んで!と引き受けさせてもらいました。

 

このコースの生徒らには4月に特別講義をして以来、約3ヶ月ぶりに対面。合宿2日目の朝ということもあり、開始前は机に突っ伏している生徒もチラチラいるなど、少々お疲れモード。

 

ですが、開始早々からみんなスイッチが入って、全くダレることなく、ノンストップ2時間のワークショップはあっという間に終了。普段50分授業の生徒らからすれば長かったと思いますが、生徒らからも「あっという間でした!」といった声を聞かせてくれました。後にアンケートの結果を送ってくれるようなので、生の声は改めて紹介出来ればと思います。

 

今回のテーマは「プレイフル・ラーニングを体験する!」として、チームビルディングやディベートなど、カードゲームやツールを用いて、探究学習にも通じる「遊び≒楽しい≒学び」を体感してもらいました。

 

最後のセッションでは、生徒からの質問・疑問に答えるコーナーを用意。「心理学のどういうところが面白い?」「入試の面接の際にどのような点に注意して話せば良い?」などありましたが、一番は「進路選択に関すること」でした。みんなまだ高校1年生なのに、どんな大学、どんな学部、何を学ぶかなどに関する不安や悩みを抱いていました。早くない!?もっとゆっくりでえぇんちゃうん!?って率直に思うのですが。また、「自分たちはこうして探究学習を経験していますが、大学に入ったらこういった学びをたくさん経験出来るのでしょうか?」といった質問には即答出来ませんでした。こうした高校の動きに対して大学側が迅速に動けているかと言えば、必ずしもそうではないからです。生徒たちには、大学名(ブランド)や教育内容(コンテンツ)だけではなく、どんな学びが経験できるか(教育方法・学習形態等)にも注目して大学や学部を選んで欲しいと思います。

 

終了後にみんなで写真撮影。JKに流行りのポーズを!と聞いてのワニポーズ(許諾済み)

 

2時間のセッションの後は1時間の昼食タイム。辻先生から、「山田先生も一緒にお弁当食べていかれるよ」って声かけがあり、すぐさま2つのグループの生徒らが「先生、話したいです!私たちのテーブルでお昼食べてもらえませんか?」と声をかけに来ました。ということで、30分ずつそれぞれのテーブルで話をしました。

 

こういうのってすごく大事やと思います。何なら2時間のオフィシャルなワークショップ以上に、数人で一緒にランチを食べながら30分話す時間が大事とすら思います。生徒たちにしてみれば大学の先生から直接話を聞けるまたとないチャンス。こういった場面で一声かける勇気があるかどうかで人生が変わることすらあります。大袈裟かもしれませんが、そんなアクションを起こしてくれたことに未来の可能性を感じました。

 

ランチタイムの話題もやっぱり進路選択のこと。親や先生からのプレッシャーは大きいようです。もっとゆっくりじっくり生徒(子ども)を信じて待ってあげて欲しいなと心から願います。だって、この子らちゃんと考えてますよ。大人が先回りしなくてもちゃんと自分の足で立てますよ。

 

帰り際、結婚式の披露宴さながら、鳴り止まない拍手をもらいながら会場を後にしました。

 

楽しく有意義な時間でした。辻先生をはじめ、携わられた先生方、貴重な機会をありがとうございました。おつかれさまでした。

 

その後は、先日発覚したヘルニアの影響で、3日前からいよいよ右脚の太もも全体が常時痛む状態になったこともあり、大学近くの整形外科に診察&リハビリを受けに行きました。神経の痛みを緩和するお薬「タリージェ錠」なるものを処方されたのですが、副作用なく効果が出るといいなと思います。

関西経済同友会のみなさまとの懇談

今日は午前中からIRの定例ミーティング、大学院検討委員会(プレ懇)等を終えて、関西経済同友会 教育問題委員会主催の「大学と企業の意見交換会(第1回)」に参加するべく、会場となる中之島センタービルへ。時間ギリギリということで、お誘いした岡田副学長とわちゃわちゃ話しながら関大からタクシーで移動。

 

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まずは僕の方から40分ほど講演を行い、その内容を踏まえつつ、同委員会によるレポートの柱となるコーオプ教育とディプロマサプリメントの推進について、参加者のみんなでディスカッション。

 

今回は委員会メンバーである企業の経営者らに加え、人事担当者にも参加いただき、採用活動のリアリティも交えながら大社連携のあり方について熱い議論が交わされました。任意参加にも関わらず、オンラインも含めると40名を超える参加者で、名刺も一気に無くなりました。

 

みなさん、一人一人忖度なしに自分の考えを表明されつつも、前向きな意見交換で、当初予定では90分のところ、120分を過ぎてもまだまだ話し足りないという状況でした。

 

終了後は会場を移して懇親会。こちらも30名近い参加者で、多くのベテラン経営者や近しい世代の人事担当者らと、大阪・関西・日本の未来について多いに語り合いました。

 

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やっぱり僕は異世代・異業種交流が好きですね。新たな視点や考え方、価値観に触れられて、とても刺激的で楽しいです。まだまだ語り足りない、ぜひまたやりましょう!と約束して、会は終了。

 

みなさんに見送られ、いただいたタクシーチケットで岡田先生と帰路に着く。22時帰宅。今日はもうお風呂入って、ゆっくりします。おつかれさまでした。

久々にコアネット嘉村さんと

今日も2つの授業が第15回目の最終回を迎えました。何年教員をやっていても、学生のモチベーションを維持・向上させながら、主体的・対話的で深い学びを実現するのには相当のエネルギーを要します。

 

授業を終えて、研究室に戻って研究支援課のURAの方らと科研に関する打合せ。色んな話に花が咲いて楽しい時間でした。来週からは研究へのエフォートも上げていきたいところです。

 

夕方からはコアネット(https://core-net.net)の嘉村さんと久しぶりに面会。2015年からの付き合いで、僕が東山中高と関わることになるきっかけをくれた方で、以降も定期的に情報交換等しています。関西に出張で来ているので会いませんか?ということで、関大前のカフェレストラン「ケープコッド」で食事をしながら様々な議論を交わしました。

 

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彼は私立の中高がメインターゲットですが、最近初めた事業「私学のお仕事ナビ」なども紹介してくれました。教員のなり手不足と学校の魅力化とを繋ぐ大事なサービスだと思います。特に、公立に比べて私立は中が見えにくく、当たり外れも大きいため、選ぶ側はどうしても敬遠がちです。そこを見える化することで、マッチング機能を高める取組です。以下、紹介させてもらいます。

 

★私学の採用支援に注力します
 私学のお仕事ナビ 2024年4月スタートです!
  https://shigaku-oshigoto-navi.net/

★私学で働く魅力を伝える情報サイト
 私学のお仕事ジャーナル 創刊しました!
  https://shigaku-oshigoto-navi.net/journal/

 

どの学校段階でも、どのような立場の人でも、次代を担う人材育成に本気で取り組もうとする人や組織とどんどん繋がっていきたいと思います。

World Tour in Itamiのキックオフ

いよいよ授業も終わっていきます。今日の2コマ目「プロジェクト学習1(学生生活をデザインする)」(1年生対象)が15週目で終りを迎えました。先週の探究活動の成果発表の振り返りをじっくりやりつつ,授業全体の振り返りを経て,最後は一人1分スピーチ。この授業での学びと成長,今後の学生生活デザインについて語ってもらいます。車座になって,みんなそれぞれの想いを伝えてくれて,第1回目に行うスピーチからの成長が垣間見えてグッと来る局面も多々あります。

 

授業が終わって,学生が「みんなで写真を撮りたい」と言うことで撮影大会が始まります。全員で,チームで,個人で,と代わる代わる撮っても,みんな教室を去ろうとしません。ここを出たらみんなと離れ離れになるのが嫌だとばかりに。そんな関係性が出来ることが僕にとっての授業の裏目的でもあります。みんな,よくがんばったね。これからの成長を楽しみにしてるよ!

 

 

午後は,アドバイザーとして携わっている市立伊丹高校の辻先生からお声がけいただいた伊丹市青年会議所主催「World Tour in Itami 2024」(9月29日)のキックオフ(顔合わせ)のため,市高に行きました。このイベントで市高のブースを設けることになり,先生から「関大の学生さんにも関わってもらって,市高の高校生たちと一緒に創っていけないか」と打診を受けていました。ということで,教職の授業で学生たちに紹介したら4人の学生が手を上げてくれました。なので,今日は4人(みんな3年生)を連れて,市高に行って,希望した13名の生徒たち(1年生10名,2年生2名,3年生1名)と顔合わせのイベントでした。全体での説明,学生の自己紹介の後,2つのチームに分かれて,関大生のファシリのもと,早速高校生たちと話し合いが行われました。さすがに,うちの学生たち上手に回してくれます!

 


僕がオンラインで会議が始まるということもあり,90分程のキックオフイベントは和やかな雰囲気で終了しました。また活動報告やイベントの案内などもさせてもらおうと思います。みんな楽しんでね〜♪

 

ということで,僕はそのまま部屋をお借りして会議に出席。報告だけで議論の生まれない会議はとてもストレスですが,とりあえず早く終わるということで良しとします。終わって急ぎのメールを片付けて,17時30分に市高を離れます。そのまま,近くにあるコメダ珈琲に駆け込んで,明後日にある関西経済同友会主催「大学と企業との意見交換会(第1回)」の講演資料の作成。ひとまず,朝から何も食べられてなかったので,遅い朝食を済ませて,ミニシロノワールで一息。

 

 

講演資料に向き合いながらも,学外からの講演依頼やら,他の講演先からの資料の提出依頼やら,文科省からの急ぎの仕事の依頼やら,学内のそこかしこの部署からの要対応メールやら,各種日程調整の依頼やらがひっきりなしに入ってきます。それらも捌きながら,とりあえず講演資料が出来て,先方に送付し,コメダを出たのは22時前。

 

 

帰宅後,明日の授業準備(2コマ目)を行って,ブログを書いて一息ついて,この後お風呂に入って,引き続き授業準備(3コマ目)を行います。腰痛とヘルニアによる半身の違和感もありつつなので,なかなか大変ですね。

 

ちなみに,今日は結婚記念日でした。

モカちゃん、検査の日

今日はモカちゃんの検査の日でした。何やかんやでモカちゃんも12歳半と高齢犬。ベイビーフェイスで性格も甘えん坊さんなので、そんな感じは微塵もないのですが、身体の方は色々と定期的に診てもらわないといけないことがあります。

 

ということで、午前中に動物病院に預けに行って、別の用事を済ませるべく大阪市内の方へ移動。途中、割かし気に入っているコーヒー屋さんで一仕事。

 

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別の行きつけのコーヒー屋さんで、切れてしまっていたコーヒー豆を購入。いつもはその時の気分に合わせて3種類のコーヒー豆を選んで、100gずつ、轢かずに豆のままでいただきます。買いすぎて鮮度が落ちるのはいやなので、10日~14日程度分を購入するようにしています。毎日飲まないと気が済まないほどのコーヒージャンキーです。

 

車のガソリンを入れなきゃと、行きつけのGS行ったらキャンペーン中でティッシュをもらって、ラッキーでした。

 

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そんなこんなちょこちょこと用事を済ませて、予定時間になったので再び動物病院へ。悪くなっていないことを祈りながら待ちます。正直、自分のことより断然心配で気になります。

 

人気の動物病院ということで1時間ほど待って診察室へ。まずは、腎臓の数値から。基準値を超えた前回からさらに上昇しているので、追加検査をして腎機能の状態を詳しく調べることに。前の子を慢性腎不全で亡くしていて、闘病過程を知っているだけに何とかしたいところです。次に、心臓の大きさ。以前に、心臓の僧帽弁閉鎖不全症との診断を受けていたので、心臓の肥大状況を定期的に診る必要があります。結果、やはり肥大化傾向にあり、悪化すると肺水腫に至るものなので、今日からお薬をもらって飲み始めることになりました。心臓の血液を体内に送り出すお薬(所謂、強心剤)ということで、肥大化や肺水腫のリスクを抑えるというものです。他にも、胆泥や脾臓、肝臓、腎臓など、過形成などいくつか少し気になる所見はあるものの、経過観察で良いでしょうということになりました。心臓のお薬と食事のサンプル(5種)をもらって、1週間後の追加検査結果に臨みます。

 

母に僕にモカちゃんに、病院だらけのこのところですが、健康あってのウェルビーイングなので、意地でも時間を作って診てもらうようにしようと思います。

人生初のMRI

今日は午前中、急遽ミーティングを非開催にさせてもらって病院に行って来ました。

 

1~2ヶ月前から右足の裏の土踏まずの箇所に違和感(軽い痛み)があって、特に朝起きた時とか、まぁまぁ気になっていたんです。まぁでも、日常生活に支障はないしと放っていたのですが、少しずつ痛みを感じる割合が多くなっていました。

 

そんな中、一昨日の会議中、右脚の太もも内側に電気的な強烈な痛みが断続的に襲ってきました。オンライン参加だったので、1人で10分そこそこ悶絶していました。さすがにこれはキツいということで、スタッフらに話すと「すぐ整形外科行って下さい!」と言われ、大学近くで評判の良い所を紹介してくれました。まぁ行くか、ということで診察を受け、腰、股関節、足の先で計6枚レントゲンを撮ってもらいました。

 

それを見た先生は、「う〜ん、全ての箇所に何らかの診断が付きそうな兆候がありますね」と言いつつ、一番の可能性は腰だろうとなり、今日の午前中に紹介してもらった病院でMRI検査をすることになりました。

 

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思えば人生初のMRIでした。ドラマとかではよく見る光景ですが、自分では初めて。想像以上に音が鳴り響くのですが、色んな音が断続的に鳴るのと、カプセルの中にいる自分が何だか楽しくなって、ニヤニヤしながら約20分ほどの時間を味わいました。結果をCD-Romに焼いてもらって、再び大学近くの整形外科に移動して診察。

 

結論としては、まず腰には「椎間板ヘルニア」があるね、というのが1つ。ただし、症状は左側に出ていて、今回痛みや痺れが出たのが右側なので、別の問題だねということに。で、足の裏は、その特徴から「足底腱膜炎」かな、というのが2つ目。ちなみに、右脚の痛みと痺れはよく分からないということに。。今回、これが一番気になってるのに!

 

何だかスッキリしない結論でしたが、長らく腰痛はあるので、多少は覚悟していました。ストレッチとか筋トレとかやれることをやって、少しでも痛みが出ないよう頑張りたいと思います。

 

終了後はすぐに大学に移動して、打合せ、会議、ワーキンググループと立て続けにやって、今日は伊丹高校の先生が関大に来てくれたので、研究室に案内してミーティング。来週から今夏にかけてたくさん予定している生徒向けの講演や企画、教職員向けの研修など、色々と打合せをしました。楽しみですね。

 

何とか今週を乗り切りました!

 

みなさま、良い週末を!

探究成果の発表会ラッシュ

授業も14週目ということで、大詰めを迎えています。昨日は、1年生対象のPBL科目の成果発表会でした。今日は、まず2コマ目に教職科目「カリキュラム開発論」の成果発表会でした。

 

お題は「高校生を対象とした探究学習のカリキュラムを開発せよ」ということで、こちらが提示した3つのテーマ「進路・キャリア」「環境問題」「情報・メディア」から希望を選んでグルーピング。うまいこと、4グループ、5グループ、4グループに分かれて、計13グループが3週間の中でカリキュラム開発。とは言え、授業としてはほぼ2回だけで発表会なので、学部も異なる学生らがどこまで出来るのか、という感じ。ですが、ここに至るまでに初回授業から時間をかけてあっためてきているので、かなり良い雰囲気で内容も決して悪くないものが出てきます。

 

13グループの発表を90分の中で効果的・効率的に進めるために、ポスター発表形式でやっています。学会のような自由に聞きまわるスタイルではなく、発表者と聞き手とをコントロールしながら進めます。固定机&階段教室というアクティブラーニングには最も不向きな会場ですが、こんな感じになります。

 

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冒頭20分で模造紙に貼り付けて壁に設置して、準備完了です。

 

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それにしてもみんなプレゼン上手!質疑応答もしっかり出来ていて、なかなか良い感じです。

 

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無事全てのグループが発表を終えて、12時10分に授業終了。急いで片付け。一旦、荷物を研究室に置いて、急いで駐車場へ。3コマ目は、吹田市との連携授業「サービスラーニング」の最終成果発表会。会場となる吹田市役所へ移動して、12時50分に到着。2会場に分かれるので、各部屋の準備状況を確認して、ギリギリながら定刻13時からスタート。

 

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市役所が会場のため、課題提示してくれた2部署(選挙管理委員会事務局と健康まちづくり室)とコーディネートしてくれているシティプロモーション推進室の職員のみならず、様々な部署からたくさんの市職員が参加してくれました。本学の学長課の職員らも来てくれて、まさに大学と社会、学生と社会人が一同に介した良い緊張感ある発表会となりました。

 

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各チームからの真剣でオリジナリティ溢れるプレゼンに対して、講評や終了後には市の職員の方々からたくさんの感動とお褒めの言葉をいただきました。授業終了後も引き続き、今回の企画を形にしていきたいし、力を貸して欲しいといったお声がけもいただきました。本学の職員からも、学生の真摯に取り組む姿に感銘を受けて、もっと大学運営においても学生の声を取り入れていきたい!と熱いメールをいただきました。

 

最後はみんなで写真撮影をして終了。参加してくれた市の職員、本学の職員、学生(他チーム、自チーム)、そして私とがルーブリックを用いた評価を行っているので、この1週間で取りまとめて、次週の最終回でしっかりフィードバックと振り返りを行います。

 

確かに色んな学生がいますけど、学習者目線でちゃんと授業をデザインして、しっかり大人(教員)がエンゲージして、クラス内の信頼と安心の空間を創り出せれば、かなりの高確率で我々の想定を超えるパフォーマンスを発揮してくれます。その瞬間が堪らなく嬉しいですね。

 

終わって片づけもそこそこに会場を後にして、ピンポイントでそこしか空いてなかった美容院に駆け込んでプチリフレッシュ。朝から何も食べる暇がなかったので、18時過ぎにようやく食べ物を口に入れることが出来ました。

 

走り回ってヘトヘトですが、学生が一生懸命頑張ってくれる姿が何より嬉しくて、自身のエナジーチャージになっています。

関大の新しい職員研修プログラム

今日は、うちの教学IRプロジェクト主催の職員研修でした。ただのスポット的な研修ではなく、人材開発課が主管する階層別研修の中に位置づけられた研修です。

 

1年ほど前に、我々教学IRチームの定例ミーティングで、当時まだ入職4年目の若手職員が「教学IRが有する知識や情報、スキル、マインドセットをより多くの関大職員にも知ってもらい、日々の仕事に生かしてもらいたい!」という想いを伝えてくれました。そして、その手段として、人材開発課が掌理する階層別研修の中で実施出来ないか、という話になりました。それならしっかり枠組みを作って、説得的なプレゼン資料を作らなきゃね、ということで、彼は一生懸命準備して、何度もミーティングでもんで、うちの課長らと先方に打診して、承諾を得て、今年度から正規メニューとして導入されることとなりました。対象は入職4年目というところに落ち着きました。通常、職員研修は同課が企画等を行っており、このような形での企画は初めてとなりますが、同課の課長は僕もよく知っている方で、快く承諾してくれました。感謝です。

 

プログラム名称にもこだわりました。単発にならないよう、高等教育イノベーションプログラム(HEIP)と命名して、今回は、僕が担当するHigher Education for Student Success(HESS)と、職員の川瀬さんが担当するEducational Data Analytics & Exploratory Data Analysis(EDA)の2本立てで構成し、計4時間のプログラムにしました。階層別研修の対象者以外にも参加は呼びかけていましたが、残念ながら0名でした。課題は多いですね。ただ、この研修を知った池内啓三前理事長がすぐさま反応して、参加して下さいました。

 

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冒頭、緊張しながら趣旨説明する今回の立て役者の西村さん。ここまで頑張ってきたもんね。

 

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僕と1年目の職員田代さんとのアイスブレイク。同期ということもあり大盛り上がりでスタート。

 

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その後、僕のセッションでは、文教政策の最新動向から現代大学生心理のレク&ワークを経て、本学の学生調査を素材にしたワークショップ。みなさん一生懸命結果を見て、何が課題か、何が必要かを考えて具体的な提案を創造してもらいました。

 

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後半の川瀬さんのパートは、100枚を超えるスライドとサンプルデータを使って、これからの仕事に必要なExcelのマスト操作と可視化、ChatGPTを使ってのワークなどを行うハンズオンセミナー。僕も一緒にやりましたが、とても参考になりました。

 

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最後は、僕と職員の飯島さんとでリフレクションワーク。1人ずつ、明日から意識・実践することを宣言してもらって終了。

 

池内さんからも企画した我々に対する暖かいメッセージと参加した職員に対する熱いメッセージをいただきました。

 

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1人の若手職員の提案を、みんなでエンカレッジしながら実現に至りました。出来ない理由を挙げるのは簡単ですが、どうすれば実現できるかをみんなで考えて、本人が主体的に取り組めるようサポートしてきました。参加者のみなさん、笑顔で帰っていかれたし、本人もとても喜んでいました。これからにも大きな糧になると思います。

 

正規の研修プログラムに組み込んだことの意味は大きくて、本人が望む望まざるに関わらず、毎年対象の全ての職員がこのプログラムを受けることになります。それは必ず5年後、10年後の本学の力になると信じています。

アントレパーカーいただきました

今日もめちゃくちゃ暑かったですね。

 

アントレ繋がりでもう1つ。当方、関大のアントレプログラムに加えて、文科省が主宰する全国アントレプレナーシップ人材育成プログラムにも携わらせてもらっています。

 

全国アントレプレナーシップ人材育成プログラム - 自分の未来は、自分でつくる

 

全国の大学生(や高校生)を対象としたプログラムの提供のみならず、全国の主に大学教員を対象としたFDの機会を提供したり、効果検証と併せて先生方がプログラムを実施するための基盤となる枠組みについても検討したりしています。文科省やデロイトトーマツ、大学教員や企業人など、様々な立場の大人が真剣に次代を担う若者の育成に取り組んでいるので、とても良い刺激をもらっています。

 

最近、メンバーの一人であるソニーグループ株式会社の萩原さんが立ち上げた一般社団法人Arc & Beyondは、とても素晴らしい挑戦で、今後の展開が大いに期待されます。私もこうしたワクワク感のある社会課題への挑戦に関わりたいという想いが日に日に高まってきています。

 

Arc&Beyond

 

といったこともあり、デロイトトーマツの後藤さんにパーカーを送ってもらいました。これを着て、アントレ推進に携わりつつ、僕自身も挑戦する大人でいようと思います。後藤さん、ありがとう!

 

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CTLニューズレターの巻頭言

アボカドPGのことで思い出しました。先日、うちの教育開発支援センター(CTL)のニューズレターが刊行されました。

 

https://www.kansai-u.ac.jp/ctl/outline/pdf/ctlnews_vol44_all.pdf

 

僕は巻頭言を担当しましたが、「"自ら枠を超えて行動を起こし、新たな価値を生み出す精神"をいかに育むか」と題した論考を書かせてもらいました。

 

短い文章ですが、広義のアントレプレナーシップ教育の必要性について、社会的背景や学生実態を踏まえつつ、アボカドPGの紹介もしています。

 

割と巻頭言、頻繁に書いているものの、基本誰からも何のフィードバックもなく切ない限りですが、それなりに思いを込めて書いています。先の記事ではないですが、僕はフィードバック大好物なので、あると嬉しいなと思っています。

素敵な学生らとの時間

今日は朝イチから、初年次科目「プロジェクト学習1」で来週行う探究活動の最終成果発表に向けて、学生らからリハーサルを見て欲しいと依頼があったので、研究室で対応。

 

学生らには、フィードバックを行う前に、「フィードバックの『辛さ』を1~4段階にしたら、何辛が良い?(CoCo壱風)」と聞いてみた。フィードバックがどう受け止められるかは、学生の側の良くしたいというモチベーションや成長欲求などの「構え」、準備にかけてきた時間などの「関与度」に依存する。これらが低いと、厳しいことや批判的なことを言ってもほとんど入っていかない。または、ネガティブな感情や反発心を抱かれるだけになる。逆に、構えや関与度が高ければ、スパイシーなフィードバックを行っても、真剣にメモを取ったり感謝を伝えられたりする。これは大人の世界でも同じことが言える。

 

話を戻すと、今回の学生らはみんな3と4を選んだ。ならということで、結構色んなことを伝えた。みんな一生懸命メモを取り、僕の時間を使ったことを申し訳ないと詫び、丁寧にフィードバックしたことを喜び感謝を伝えてくれた。

 

1時間ほど対応して、IRの定例ミーティング、からの教育推進委員会。緊張感のある話題もあったけど、とりあえず無事終えられて良かった。終わってすぐに正門前で待つ学生らを迎えに行く。先日から始まったアボカドPGで僕がメンターを務めるチームの学生らとのミーティング。先日のキックオフではゆっくりお互いを知る時間も無かったので、色々始める前に絶対対面で会って関係性を作ろう!ということで設定。一人の学生が人間健康学部(堺キャンパス)で、1限、2限、5限に授業がある、かつ、千里山の学生は17時からバイトがあるということで、千里山の学生2名を乗せて堺キャンパスまで車で行くことに。

 

道中も2人の学生と色んな話で盛り上がりながら、堺キャンパスのラーニングコモンズでミーティング。チーム名やチームバリューズ、課題図書リフレクションの日程調整や今後の進め方、それぞれの役割など、90分ほどの時間やけどめちゃくちゃ盛り上がった。これで活動を行う準備は整った。これをしないと長期戦のプロジェクトでは途中でモチベーションが低下するなど、全員で走りきれない。特に、単位にも卒業要件にも関わらず、無料で受講できて、学部も学年も違うチーム活動だとなおさらに。

 

途中、僕の教職の授業を取ってる4年の学生がランコモにたまたま入ってきたので、進路相談にも対応する。

 

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楽しい時間も束の間。学生のバイトが間に合わなくなるので、再び2人を車に乗せて、それぞれ送迎して、ミッションコンプリート。

 

夜はJAAAの緊急の役員会が入って対応。

 

ということで、本日は素敵な学生らとの時間が憔悴した僕の心を癒してくれた1日でした。

シュジュツ×ト×ヒガシヤマ

昨日に引き続き、HUNTER × HUNTER風のタイトルに寄せてみる。あまりの疲労に頭が回っていない。

 

今日は早朝から大阪市内の病院へ。母の手術前に会っておこうということで。先日の検査で脳の動脈瘤が見つかり、かつ、コブの上にコブが出来ていて非常に良くない状態なので、急ぎ入院・手術が必要ということに。破裂する前に発見出来ないことも多い(そうなると後遺症が残ったりすることもある)ので、そういう意味ではラッキーでした。1年前にめまいがキツくて検査した時に動脈瘤が見つかっていて、経過を見ていきましょう、となっていました。それで、今回の発見に繋がったわけです。

 

母はもう80歳を超えているので、外科的な手術は厳しいということで、未破裂脳動脈瘤の手術の1つである血管内治療(コイル塞栓術)が選択されました。また、高齢のため、一般的には首の辺りから挿管するところを、足の付け根から挿管することに。血管を傷つけないように脳まで慎重に進めるため、5時間ほどかかるとのことでした。

 

母を手術室の前まで同行して、がんばって!と送り出して、休みを取ってくれた妹と今後の打合せをして、僕は2コマ目の授業があるので、急ぎ大学へ移動することに。妹が来れなかったら、手術が終わった後の先生からの説明を聞くために残っていないといけなかったので、2コマ目と3コマ目の授業は、病院の駐車場とかからオンラインでやろうかと考えていたけど、妹が来てくれたので助かりました。

 

おかげで、通常通りに授業を行うことが出来ました。14時前に妹からLINEが来て、手術が無事終わったよ!との報告に安堵。手術後は集中治療室で7時間ほど身動きが取れないらしいけど、ともかく無事に終わって良かったです。

 

14時30分に授業が終わって、学生からの質問対応の後、急いで駐車場に移動して、次の目的地へ出発。14時から東山中高の協同勉強会が始まっているので、予めお願いしていたZoomにアクセスして、移動しながら昼食を取りながら勉強会に参加し、最後に講評。勉強会には間に合わなかったけど、16時からのセンターコア会議にピッタリ間に合う時間に到着。19時近くまで先生らとディスカッションを行い、20時頃に帰宅。

 

帰って夕飯を食べて1時間ほど寝落ち。

 

お風呂入って、明日も早いので、今日はなるはやで寝るとします。

 

今日も1日おつかれさまでした。

新PJ×検査結果×学長選挙

今日もなかなか慌ただしい1日でした。2コマ目の授業が終わり、すぐに全学為春会の会議に参加し、終わってすぐにベネッセ教育総合研究所の方々からの相談対応。

 

東大社研とベネッセ教育総研とが2014年から進めている「子どもの生活と学び」研究プロジェクトについて。 小1から高3まで、2万組の親子パネル調査という前例を見ない大規模な調査・研究プロジェクト。以前から、高校までで終わるのではなく、大学生まで繋いでは?といった話は、僕も割とベネッセの方々に伝えていたのですが、なかなかその実現には至っていませんでした。が、その機運が高まり、実施できる運びとなったと。ついては、研究メンバーに加わって欲しいというのが相談内容でした。私からは、懸念している点やこういうのならやらない、など正直にお伝えさせてもらい、先方の想いを確認し、納得した上で了承することとしました。楽しみながら全国の学校関係者に刺さるプロジェクトになればと期待しています。

 

「子どもの生活と学び」研究プロジェクト│ベネッセ教育総合研究所

 

終わってすぐ一旦大学を離れて、先日人間ドックを受けた健診センターへ移動。検索結果は3週間後くらいに自宅に届くのだけど、それを待たずして直接医師から結果について説明を受けられるというので、面談を予約。午後ピンポイントの時間しか予約が取れず、今日を逃すと25日まで行けないので強引にねじ込んだ。それくらい結果が気になっていたのもあるけど。

 

結果は恐れていたようなことは何も無くひとまず安堵。腫瘍マーカーにも異常はなく、眼底も、腎臓や肺、心臓、尿、便も。ただ、いつも言われているLDLコレステロール値やγ-GTP関連の数値は高くて、食事と運動の改善は相変わらずの状態。以前指摘されていた胆のうのポリープも小さなままでひとまず問題ないとのこと。胃は、以前ピロリ菌の除去をやっているので、胃カメラはまた別の所でやる予定だけど、血液検査上は大丈夫やろうということ。ふぅ、とりあえず良かったです。

 

面談を終えて、再び大学へトンボ帰り。夕方は本学の学長選挙。原則、全教員必須で、1つの会場に集まって、部局別に着席。別室で投票し、選挙管理委員会が開票、決選するまで会場から離れることが出来ない。結果が出て、その場で各部局の確認を経て、閉会。今回の学長選では結果はもとよりその過程でも色々考えさせられました。

 

梅雨や暑さで身体が思うように動かないし、精神的にも色々思うことが多くて、パフォーマンスが落ち気味ですが、授業も13週目に入っているので、もうひと踏ん張りしたいと思います。