人生考路

個人と社会のウェルビーイングを高める教育と学びを探究する

探究まつりと論考

春学期の授業も終盤に差し掛かってきました。僕が担当する授業では探究的な学びを多分に取り入れています。1年生の「プロジェクト学習1」は元々PBL型の授業だし、3年生以上の「サービスラーニング」もPBL型なので、基本探究を軸に授業を構成していますが、3年生以上の教職科目「カリキュラム開発論」でも、先週から高校の探究学習を開発する探究活動を行っています。

 

ちなみに、今日のサービスラーニングの授業で、とあるチームの学生から「先生、ミニ動画作るので写真を何枚か撮らせて下さい!」というので協力したら、数十分後に「先生、出来ました!」って持ってきたのがコレ(スクショですが)。複数の写真にテロップとひろゆきの音声(笑)。学生こんなの簡単に創っちゃうんですよね。

 

学生が作成したショートムービー

 

自らの心と頭で感じ思考して、他者との協働を通じて、自分たちの言葉で表現する。この営みをくぐらせないと、学生の中に真正な学びは生まれない(生じにくい)と思っています。この質を高めるために必要不可欠なのが、学生間、教員ー学生間の関係づくりで、その基盤を作るのが序盤から中盤にかけての授業の役割だと思って、力を入れています。

 

なので、しっかりと基盤が出来たクラスは、中盤以降のグループ活動に入った後は、自分たちでクオリティを高めるべく動いていきます。逆にそうならない場合は、序盤から中盤にかけて十分に関係性を築くことが出来なかったクラスということになります。当然パフォーマンスや成果に大きく影響するし、そこからのテコ入れはなかなか難しいです。本来学生個々のポテンシャルはあるので、それを発動させられるかどうかが関係性の質に関わっているという原理です。

 

そんなことを書いた原稿の抜刷が今日大学に届いていました。学生エンゲージメントと心理的安全性の関係、留意すべきポイントや実践例などを簡単に読めるようにまとめました。看護教員を対象とした雑誌ですが、内容自体は汎用性があるように書いています。

 

www.igaku-shoin.co.jp

 

 

基本、販売モノなのでフリーで読むことが出来ないのですが、関心のある方には抜刷をお渡しさせていただくので、ご連絡下さい。