人生考路

個人と社会のウェルビーイングを高める教育と学びを探究する

関大教学IR主催フォーラムを終えて

2月17日(土)は,本学教学IR主催の教育改革実践フォーラム@関大梅田キャンパスでした。教学IRチームメンバーと時間をかけて準備をしてきました。

 

会場となった関大梅田キャンパス

昨年までの教学IRフォーラムから改称しました。教学IRは教育をより良いものにしていくためのアプローチの1つであり,それだけで実現するものではありません。教学IRというレンズを通して教育・学習を診て,そこから様々な施策やFD等へと繋げていき,大学全体の動きへと至る。それは極めてダイナミックで相互連関的なものです。そこには,客観的(厳密にはそのようなものは存在しない)なエビデンスや精密なロジックだけでは説明できない非論理的かつ極めて人間的な要因が存在し,改革を推進したり妨げたりしています。そうしたダイナミックなものをできる限りダイナミックなまま捉えるホリスティックなアプローチに立脚したいという想いから,このように改称しました。

 

近年の大学改革は,制度や手法,ツールなどが細分化され,それに伴いこうしたイベントや研究自体も細分化されてきているように感じます。それ自体は一つ一つの深まりが得られるので良いかとは思うのですが,他方で全体が捉えづらく,また全体的な問題への関心も低くなってきているようにも感じます。加えて,文科省等の各種補助金事業が無くなってきている中,個別大学の体力も厳しくなり,こうした大学関係者,特に実務を担当する方々が一同に介して学び合うような場(特に対面の機会)を提供することが難しくなっています。それも今回の名称に「実践」を加えた意図になります。

 

チラシ上は見えない「想い」を少し書かせていただきました。フォーラム自体は,本学で初の卒業生調査を実施したこともあり,卒業生調査を素材にした大社接続について考えるをメインテーマに据えました。北海道から沖縄まで100名を超える方々が参加してくださいました。遠路より本当にありがとうございました。

 

会場序盤の雰囲気

また,現在の大学改革の鍵を担う主要なアクターは職員だと考えています(特に私学)。そのため,管理職や職員,教員がバランスよく参加してもらえるよう設定しています。実際は,職員5割強,教員3割強,学生1割弱,企業等1割といった感じで,良い感じだったかなと思っています。

 

教学IRサイトでの報告記事は以下の通りです。

【報告】2023年度関西大学教育改革実践フォーラムを開催しました。(2/17)|関西大学教学IRプロジェクト

 

また,本学の卒業生調査の結果は,学内外に広く周知しています。

「第1回 関西大学卒業生調査」の集計結果について|関西大学教学IRプロジェクト

 

今回,Tableauパブリックを活用した結果の公表にもチャレンジしていますので,ご笑覧いただければ幸いです。

 

終了後は,登壇者に加え,本学理事長も交えての懇親会で,今後について大いに語り合いました。来年度はぜひ参加者みんなでの懇親会を企画したいねと話しています。