人生考路

個人と社会のウェルビーイングを高める教育と学びを探究する

中等部・高等部との連携

今日は朝一で,本学の中等部・高等部との連携等に関する意見交換のため,高槻ミューズキャンパスに行ってきました。

 

高槻ミューズキャンパスから見える景色

 

以前から,うちの教学IRプロジェクトと事務レベルでは何度かやり取りがあり,分析等を行っていたのですが,今回はもう少し踏み込んだ意見交換をということで,中等部・高等部の校長,各教頭先生らと2時間ほどみっちりお話をしました。

 

その背景として,本学には幼稚園から大学まで全ての学校種があり,今年度は小学校から入学した子が大学を卒業する最初の年度になるということがあります。6歳で小学校に入学して22歳に大学を卒業するまでの16年間を関大で過ごした,換言すれば相当規模の学費を納めてくれた子たちになります。

 

初頭から高等まで本学で教育を受けてきた子たちがどのように学び成長してきたのかをきちんと効果検証して,学内外に示していくことが重要ではないか。これは学園としての使命でもあると考えます。

 

とは言え,お互いに知らないことも多いので,特に中等部・高等部でのアセスメントの現状や特徴的なカリキュラムなど伺いながら,連携の方策を探るという時間でした。

 

最近,公表したばかりのスクールポリシーなども共有しながら,とりわけ力を入れておられる「総合的な探究の時間」や「考える科」を始めとする探究学習カリキュラムについて詳細を伺いました。

 

スクールポリシー|関西大学高等部

探究学習|関西大学高等部

6年一貫教育|関西大学中等部

 

中等部1年から高等部3年まで6年間を通して行われる探究学習(プロジェクト学習)はなかなかに気合の入ったものでした。グループでの探究やポスター制作・発表会などを経て,最終的には1人で10,000字程度の卒業論文を執筆するところまで行きます。

 

優れた発表や論文については,校内に掲示したり,図書館にコーナーを設けたりと,随所に生徒たちの活動の成果が展示されています。校長先生に各フロアを案内していただきました。

 

探究ポスター(高等部2年の中間報告)

 

各自で大学図書館に行って資料を集めたり,大学の実験施設で実験をしたりと,かなり本格的に取りんでいる生徒もおられるようです。正直,大学1年生のPBL授業よりクオリティが高いものも見受けられます。

 

情報の授業などで使用する部屋に入るとiMacが壁一面に配置されていたり,各教室等には大画面のモニターにApple TVが接続されていたり,生徒は基本1人1台Mac BookやiPadを持っていたりと,開設当初からここまでApple製品で統一しているのはすごいなと。

 

学びの充実を図るための図書館との連携もしっかり取られていて,随所に工夫が凝らされていました。そして,図書館にはディズニーコーナーが!何気に40周年を祝う掲示もあり,素敵な空間でした♪

 

図書館の中に作られたディズニーコーナー(特設)

 

そんなこんなで教学IRとしての学園連携プロジェクトも進めつつ,十分に効果検証が出来ていないという探究カリキュラムのアセスメントや専門的な助言,さらには,先生方の実践の振り返りや意味づけ,啓発など,教員に対する研修・ワークショップの講師など色んなお願い事を承ることになった高槻ミューズの訪問でした。