人生考路

個人と社会のウェルビーイングを高める教育と学びを探究する

現職医師を対象とした講義を終えて

フォーラムの疲れも癒えぬ中,2月19日(月)は,現職医師を対象とした講義(1日目)がありました。

 

正式には,名古屋大学医学部・医学研究科(責任者:錦織宏先生)が主催する履修証明プログラム「現場で働く教員・指導医のための医学教育学プログラム(Foundation Course for Medical Education;通称FCME/ふくみん)」で開講されている科目を担当させていただきました。

 

www.med.nagoya-u.ac.jp

 

履修証明プログラムということで,オンラインと対面とで1年間で120時間以上の科目履修が必要になります。現職のお医者さんということでみなさん大変忙しい中,こうしたプログラムを履修・修了するのは本当にすごいなぁと思います。

 

当方は,「データは医学教育をどのように 変えうるか(教学IR入門)」という科目を,2021年度から担当しているのですが,今年度からは必須科目になりました。それだけ,医学教育の世界でもIRが注目されていると言えます。

 

1日目は19日,2日目は28日と2回に分けて実施しました。時間は19時〜21時,20時〜22時と,やはりみなさん忙しいので夜遅くからの開講になっています。それでも病院で白衣を着たまま参加される先生も少なくなかったです。オブザーバーでの参加も認められているのですが,昨年受講してくれた先生や別の期の先生も含め,各回10名程度で行われました。

 

毎年このプログラムは僕自身楽しみにしています。医師として私達の生活を守ってくれている先生方と,医学教育/医師のあり方について議論できるのはとても刺激的です。教学IRというなじみの薄い,難しいテーマだと思うのですが,みなさん新しいことを知れることを楽しみながら積極的に参加してくださるので感動すら覚えます。

 

講義2時間が終わった後も話したい先生が残って議論が続きます。僕から「もうみなさん日々お忙しいのでこれくらいにしましょう(笑)」と言って終わるくらいです。

 

生涯学習」「大人の学び」「リカレント」…色んな言葉が飛び交っていますが,こんな風に向学心・向上心を持って学び続ける大人って本当にカッコいいなと思います。大人にも色んな人がいますが,こうした人達とたくさん繋がっていければいいなと痛感します。

 

僕ももっともっと日々精進しよう!と背筋が伸びる時間でした。