人生考路

個人と社会のウェルビーイングを高める教育と学びを探究する

2021年の振り返り〜その3〜

既に2022年に入って一週間経ちますが、最後に本務校でのお仕事について振り返りをして締め括りたいと思います。

 

関大では教育推進部というところに所属しています。とは言え、実際の活動はその中に位置づけられている組織や委員会、プロジェクトを通じて行っています。僕の場合、主に、共通教養教育推進委員会、教育開発支援センター、教学IRプロジェクトの3つに属して、業務にあたっています。

 

共通教養については、主にスタディスキルゼミやプロジェクト学習などの初年次教育科目(+高年次のサービスラーニング型科目)を中心にマネジメントに携わっていますが、2023年度からの共通教養改革に向けて、いくつかの小委員会等に入りながら構想を進めています。より体系的で現代的ニーズに即したものになればと思います。外には見えない実務的な仕事も多く、また、全学委員会方式によるカリキュラムのマネジメントは制約も多くて大変ですが、そういう部分に関わることも大学全体を見る上で大事だと思っています。

 

教育開発支援センターは、主にFD・SD・学生の能力開発を担う組織ということで、教育推進部の専任教員全員が所属し、それぞれの得意分野も生かしながら活動を行っています。年2回のFDフォーラムや各種セミナー、授業アンケート、授業シラバス、ニューズレター、研究紀要など多岐にわたっています。また、例年10月~1月にかけて、教員・職員・学生の三者協働で授業設計を行うFD/SD研修プログラムも特色の1つです。これら諸活動を、教育開発支援室の職員と密にやり取りしながら進めています。色々やってはいますが、まだまだ課題は多いと思っています。

 

もう1本の柱が教学IRプロジェクトで、最も多くのエフォートを割いている活動です。プロジェクトという表現になっていますが、センタークラスの業務領域、業務量なので、ここはしっかり体制整備したいところです。とにかくやることが山ほどあって、毎週コアスタッフでミーティングをしていて、毎回2時間30分~3時間にわたって議論していますが、それでも追いつかない状況です。コアスタッフは、教学IR推進室の職員4名(教育開発支援室と兼務)と特任助教1名プラス私ですが、職員さんが本当に素晴らしくていつも感動しています。具体的には、入学時・卒業時アンケートや学生パネル調査の実施・分析、全学部への個別フィードバックやオーダーメイドの追加分析に加え、BIツールを活用した膨大な教務データの分析なども行っています。また、2020年度からは各学期ごとに、コロナ禍での授業・学生生活に関するアンケートを実施・分析して、授業実施方針に生かすなども行っています。一昨日まで第4弾の調査を実施していて、これから急いで取りまとめてフィードバック・公開を行います。今年度からは大学執行部を中心に構成された全学IR推進ワーキングも動き出し、全学的な見地から必要な事柄についてデータに基づく議論を行っています。書き出せばキリがないくらい色んなことを議論しながら進めています。とても刺激的で、まだ関大に来て間もないですが、かなり関大のことが理解出来ました。

 

これら以外にも、広報課からメディア対応や広報誌の依頼を受けたり、採択を受けた大学DX推進のプロジェクトにアサインされたりと、目が回りそうですが、熱心で優秀な職員さんが多いこともあってとてもやり甲斐があります。

 

最後に、授業は春学期・秋学期で大体8コマ担当しています。初年次のPBL科目や高年次のサービスラーニング科目、教職科目に、心理学特殊講義など、色んな種類の科目を担当していて、色んな学生に出会います。僕自身、深い学生理解に根ざした教育開発をモットーにしています。なので、色んな学生に出会って、関わることが出来て、これまで以上に学生のリアリティに触れられてとても楽しいです。

 

2022年も引き続き、しっかり地に足をつけて頑張っていきたいと思います。