人生考路

個人と社会のウェルビーイングを高める教育と学びを探究する

伊丹市立高校の探究学習への参画

FCMEの熱も冷めやらぬ中,2月20日(火)の午前中は,伊丹市立伊丹高校に行ってきました。

 

昨年10月,本学の高大連携事業で中高の先生方向けに探究学習セミナーを行ったのですが,その後,いくつかの高校から探究の指導に携わっていただきたいというご依頼をいただき,何校か管理職の先生方とお会いしてお話を聞いた上で,2校に関わることとしました。

 

そのうちの1校が市立伊丹高校です。とても情熱的に探究学習への想いを持っておられて,これからの展開についてもワクワクするものでした。この高校は本学の高大接続パイロット校でもあります。なかなかパイロット校と本学との間の実質的な連携事業が無かったこともあるようなので,今回そうした意味でも重要な取組になると関係者と話しています。

 

正式な委嘱は2024年度からなので,詳細等は改めて4月以降にと思っていますが,少しでも良い形で新年度スタートを切りたいという先方の想いもあり,英語探究の授業参観と関係者との顔合わせ・第1回ミーティングに行ってきました。

 

英語探究の授業を参観

この学校では,ロイロノートを普段使いしているようで,生徒たちもスムーズに先生からの指示に対応していました。先生も生徒もCanvaでプレゼンテーション資料を作成し,iPad等も活用しながら生徒同士でプレゼン動画を撮影したり,フィードバックシートを共有し合ったりと,ICTを活用しながら授業が進行していきます。

 

僕の一緒にやりましょう!の決め手は,先生方の教育方針や生徒に対する関与の考え方にあります。学習指導要領により2022年度入学生から探究学習が取り入れられることとなり,現場は混乱している最中ですが,「ほとんど先生がやってるんちゃう?」「先生の理想を押し付けてる?」「先生が失敗したくないから,生徒をガチガチに縛ってない?」「結局,進学実績にしか興味ないんじゃない?」と思われる学校・先生方も少なくない印象です。こういう学校・先生とは合わないので,ご遠慮するようにしています。

 

その点,ここは「生徒の主体性や自己決定」を重視した探究学習を志向していて,そのことが授業参観や先生方とのミーティングからも伝わってきたので,これからを楽しみにしています。