人生考路

個人と社会のウェルビーイングを高める教育と学びを探究する

学生の振り返りが・・・

今日は通常の授業や委員会に加えて,大阪府立山田高校の校長先生と探究主席の先生とが来研。この4月に校長で着任されたこの先生とは前任校の箕面高校さらにその前の池田高校の時からのご縁で,何かにつけて声をかけてくれていました。

 

今回は新たに学校長として着任された高校での総合探究へのコミットメントのご相談ということで応対しました。既に当方の予定がパンパンなのはご承知いただきつつも,なにがしか力添えいただけないかということで。この高校からは多くの生徒が関大に来ていることもあり,上述の通り懇意にしてきたこともあり,無下にはできず。探究主席の先生も良い感じで熱意もある方なので,無理のない範囲でというところで一旦は落ち着きました。

 

今日も話に出たのですが,当方は企業や高校など大学の外に色んなフィールドと繋がっていて,本学の学生で興味があれば良質な学びと成長の機会をたくさん提供してあげられるのですが,なかなか難しいんですよね。いま,学内に学生参画の組織を設置すべく動いているのですが,こちらも学生のリクルーティングが最大の難所だなと考えています。学生からすると,必修科目やゼミ等卒業に必要な単位修得,就活,アルバイトの優先度が高く,ほぼほぼこれらで埋まってしまっているようです。学生たちのスクリーンタイムの時間などを聞いていると,1日の中でもかなりの時間をスマホSNSに割いているので,そこを減らせばもっと色々出来るけどなぁと思うのですが,なかなかね。

 

他方で,このところ授業準備で深夜を過ぎることが増えてきました。僕がずっとこだわっている授業後の振り返りと翌週の授業でのフィードバック(TsuyoTube)の作成に時間がかかるようになってきたからです。春学期に振り返りを導入している3つの授業の受講生は計150名程度ではありますが,どの授業も毎週回を重ねるごとに振り返りの文字数が増えてきています。今のところ大体一人当たり平均600文字強といった感じなので(提出者は120名くらい),単純計算でも毎週7万字近い感想を読んで,厳選してコメント・リプライを付けてA42〜3枚に仕上げるといったことをしています。ICTツール(REAS)で収集して,締切が来たらデータ(CSVファイル)をDLして,VLOOKUPで学生名簿に名寄せしてという作業も挟みつつ,1つの授業に1時間以上かけない主義でやってきていますが,さすがに1時間ではしんどくなってきています。

 

カリキュラム開発論の振り返り文字数の推移

 

学生の感想は量だけでなく質も伴ってくるので,相当に読み応えがあります。大変ですが,大学生心理や大学教育を生業としている僕にとっては,この学生の振り返りから多くの学生の生の声を知ることが出来ています。どれだけアンケート調査をしても届かないような学生の世界に迫ることが出来ているので,それを自身のモチベーションにして頑張り続けています。目がショボショボになるのですが・・・

 

今週の心理学の授業の振り返り。こんな感想をもらえると,頑張り甲斐があるなぁと思います。

 

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とりあえず,今日は終了。お風呂入って寝るとします。