人生考路

個人と社会のウェルビーイングを高める教育と学びを探究する

ソーシャルアントレPGキックオフを終えて

気づけば10日ほど経ってしまいましたが,先週8日には,関大ソーシャル・アントレプレナーシップPGのキックオフイベントが開催され,無事に終了しました。

 

関大梅田キャンパスにて10時から18時までと,長時間のイベントでしたがあっという間で楽しみながら進行することができました。

 

何より今回のイベントの目的は,参加する学生の心を掴んで,出来るだけ多くの参加者と交流し,心理的安全性を確保し,プログラムへのモチベーションを高めることでした。学部・学年の異なる学生たちが集まって,チームを作って,数ヶ月間活動を共にします。我々スタッフがずっと関わり続けるわけではないし,全員で集まる機会はそうそうないので,この日にこの目的をどれだけ高水準で達成できるかが,今後を左右するという認識のもと,大人たちでみっちり議論して準備してきました。

 

最初から良い感じだけど,まだ少し固い雰囲気

 

午前中の最初は予め入力してもらった自己紹介情報を名刺サイズに印刷し,それらを使いながら自己紹介〜他己紹介をじっくりやったりとアイスブレイクの時間をたっぷり取りました。その後,僕の方から「VUCA時代に求められる力と今回のプログラムで成長するために」と題したウェルカムレクチャーと,プログラム責任者の横山先生@商学部・地域連携センター長からソーシャル・アントレプレナーシップに関するミニ講義とワークを行いました。

 

僕からのウェルカムレクチャー。みんな真剣な表情。

 

午後はゆっくり昼食休憩を取りましたが,その間にも会場に来てくれた企業の人や教職員に質問に来る学生たちと交流している光景がたくさんありました。

 

Work Design Lab代表理事の石川さんとがっつり話し込む学生たち

今回のプログラムの実質的なリーダーを務める職員の山中さんと学生たち

 

我々関係者も,何度かZoomで顔を合わせたり,Slackでは常にやり取りをしてきましたが,直接会うのは初めての方も多かったので,会うなりテンションが上がりました。偶然の縁で当日来られた株式会社アンド代表取締役の小野さんとは,8年前に中高の教員向けのアクティブラーニングの講座を一緒にやったことがあったのですが,最初隣りに座っていたのに気づかず,名刺交換する際に顔を見た瞬間,「えー小野さんやん!」「え,山田先生!?」「なんでここにいるの?(お互い)」ってなって(笑),そういう出会いもまた楽しいですね。

 

学生たちもですが,僕にとっても普段一緒に仕事することがあまりない企業の方々と一緒に人材育成プログラムを実施できるのはとても刺激的で楽しみでもあります。

 

大人たちも大いに交流を楽しんでいます

 

今回のプログラムは外的プログラムと内的プログラムの2つのプログラムで構成されています。外的プログラムは,実際に関大と縁のある4箇所の地域拠点をフィールドに,そこにある地域課題(課題オーナーから提示される課題)の解決に向けて,まさに学外に出て活動を行い,解決方法や新たなアイデアを創出するものになっています。内的プログラムは,「マイプロジェクト(通称マイプロ)」と呼ばれる実践を核として,複数のホワイト企業の社長さんへのインタビューを行い,そこからその方のマイプロを,ひいては自身のマイプロを創り上げていくというものになっています。

 

なので,午後は外的と内的で別の部屋に分かれて,そこで希望に基づいたグループ編成で,それぞれの活動に入っていきます。外的では関大の卒業生らが設立した一般社団法人KANDEとWork Design Labが,内的ではIIKIGAI Worksが担当してくれていて,我々関大の協力教員がメンターとして加わります。僕は内的の方に特に関わることになっています。初めて学生たちがマイプロを創るプロセスに関わりましたが,とても良いツールですね。授業でも取り入れてみようかなと思います。

 

内的プログラムの一コマ。チーム名や役割を決めて動きます。

 

外的・内的それぞれ3時間ほどワーク等を行った後,全体で集まって今日の学びの振り返り。しっかり振り返りを共有して,最後にみんなで写真撮影をして終了!学生のみんなもさすがにヘトヘトな様子も見受けられましたが,そりゃあそうですよね。知らない学生たちと一緒に色んな話を聞いたりワークをしたり自己開示をしたりなので,気疲れもあったと思います。

 

その後,次の全体会(9月にある中間発表会)のミーティングを終えて,いよいよ大人の時間。この日のために忙しい中,各所から足を運んでくれたみんなとの待望の懇親会。いやー楽しかった。異種混合って本当に面白いですね。

 

大いに盛り上がった関係者の懇親会

 

今回のプログラムは,三菱みらい財団の助成事業に応募して採択されたものなのですが,そこで記載しているコンセプトが「ごちゃまぜ協働」なのです。それは,学校と地域社会,学部や学年が異なる学生同士,学生と大人,企業人と大学人など色んな「ごちゃまぜ協働」によってソーシャルアントレ人材育成をやろう!というものになっています。その名にふさわしいスタートが切れたのではないかと感じています。

 

今から4ヶ月後の成長を見るのが楽しみです。