新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2021年もあっという間に終わり,気づけばブログも半年近く更新していない状況で,今年こそはもう少し意識しなきゃなと思います。
2020年に引き続き,2021年もずっとコロナ禍にあって,常に一定の緊張感が強いられる中で生活・仕事をするという日常でした。みなさまも本当におつかれさまでした。
2020年10月に関西大学に異動して,丸一年が過ぎました。
年末学生に聞かれました。先生にとって今年一年を漢字で表すと何ですか?と。
私は「力」と答えました。
コロナ禍で教育も色んな制約を受けました。講演や研修も全て遠隔での実施となりました。直接人と会うことがままならない中で,常に画面を通じてこれらの営みをこなしてきました。
でも,だからこそ,ちゃんと想いを伝えたい,繋がれないからこそ力を込めて伝えたいという意識が今まで以上に強くなりました。対面授業がベースになってきても,どうすれば学生が笑顔になってくれるか,学ぶことや繋がることを楽しんでくれるかを,こんなに考えて実践した年はなかったと思います。
こうした未曾有の状況が自分に力を与えてくれた,そんな気がしています。
教育経験もそれなりに積んでくれば,多少力を抜いてもそれなりの授業は出来てしまいます。そうしたちょっとした気の緩みを正させてもらった,教育者としての力量はもとより,教育者として大切なことを気づかせてくれた,そんな気がしています。
制限・制約があるからこそ,大事なものに気づくことが出来るなぁと痛感します。
そして,学生たちは,私のこうした想いや熱量に呼応してくれます。
毎回の振り返りも過去にないくらいたくさん書いてくれるし,個別相談もたくさんあります。学生同士が繋がって声を上げて運動体を作っていってくれています。ゼミのようなものも始めました。授業ごとにLINEグループが増えていってちょっと大変ですが(笑)
数年前に教育におけるエンゲージメント(とりわけ情緒的エンゲージメント)の重要性に気づき,それを研究の中核に据えてこの間探究していますが,コロナ禍でそのことの意味・意義がとても大きいことを痛感しました。
2021年の個別の振り返りは改めてしたいと思いますが,まずは第1弾ということで。
みなさまも健康に気をつけて,良い年になりますように。
山田