人生考路

個人と社会のウェルビーイングを高める教育と学びを探究する

2021年の振り返り〜その1〜

コロナ禍で日付感覚が変になるなぁと思っていたら2021年も過ぎ去っていました。本当に早かったですね。

 

目一杯走っていたのもあって,あんまり記憶に残っていないのですが,だからこそ簡単にでも振り返っておこうかと思います。

 

正直,研究はあまり進められませんでした。教育そして関大での仕事(教育開発・支援等)にかなりのエフォートを割きました。コロナ禍ということもあるし,関大に来てまだ1年足らずということもあるし,それなのにたくさんの領域で色んな人が頼りにしてくれて,気づけばどっぷりと浸かっていました。それで良いと思っています。この大変な時期に力を注ぐべきところに力を注げたと総括しています。

 

いくつか執筆・刊行物はありますが,2021年3月刊行の『カレッジマネジメント』(特集「ニューノーマルの学生支援」)に寄稿した「学生の学びと成長を止めないニューノーマル時代の学生支援」では,コロナ禍で生じている学生の学びと成長について,Student SuccessやStudent Engagementの観点から整理することが出来たので,このタイミングで自身のスタンスを明確にする意味でも残せてよかったと思います。

 

続いて,6月刊行の『大学教育と情報』(特集「対面と遠隔(オンライン)を組み合せたハイブリッド型授業の進展と教育改革」)に寄稿した「ニューノーマルの学習評価をどう考え,実践するか」では,コロナ禍の経験を踏まえた学習評価のあり方について整理することが出来ました。

 

また,7月には中央教育審議会大学分科会質保証システム部会で「遠隔授業のインパクトとニューノーマルの高等教育」について報告する機会をいただきました。これも,コロナ禍で進むオンライン教育の可能性も踏まえた現状整理と今後の論点について提示することが出来て,良い経験になりました。

 

8月には日本私立大学連盟令和3年度教学担当理事者会議で「緊急対応型遠隔授業からニューノーマルの高等教育へ〜関西大学の取組を中心に〜」について報告する機会をいただきました。このように,色んな形で,コロナ禍・コロナ後の学びと成長に関わる問題を考え,整理し,報告・記述する機会がありました。

 

12月には読売新聞本社の取材を受け,スキャナー「大学対面授業「全面」二の足」(朝刊3面)にコメントが掲載されました。その後,同社別の部署からも取材を受け,近日中に掲載される予定です(コメントが載るかは分かりませんが)。メディアの方にもこの間起きていること,考えていることをお伝えし,世間一般に発信するところに微力ながら関わることが出来たのも良かったと思います。

 

やはりこの2年は,コロナ禍での学生の学びと成長をどう育むか,そのためにオンライン授業や対面授業,学生支援や学習支援がどうあるべきか,ひいては大学の果たす役割・意義は何かという問題に関わり続けてきたなと感じます。

 

引き続き,この問題は探究し続けたいと思います。

 

(結構なボリュームになってしまったので,振り返りはその2に続く・・・)