人生考路

個人と社会のウェルビーイングを高める教育と学びを探究する

オンデマンド授業のちょっとした工夫

今日は久々にオンデマンド授業を撮りました。普段は対面でやってきている授業で,相当クラスの雰囲気も良くなっている中で,1回オンデマンドを挟むことになりました。

 

少しでも対面と同様の空気感やライブ感を出せないかなぁ,また,ちゃんと見てもらう仕掛けは出来ないかなぁということで,いくつか試してみました。

 

0.授業開始時の雰囲気作り

 授業開始時は音楽をかけたり,飲み物を持参するよう促したり,世間話をしたりといった形で,リラックスして受講するよう促します。(うちのワンコの登場は鉄板です)

 なお,学生たちは10~15分程度のYouTubeや,もっと短いTikTokなんかに慣れているので,集中力の維持という意味でも,動画は複数に分けるのがポイントですね。

 

1.授業の要所要所でキーワードを伝える

 授業をきちんと聞いてくれているかを確認する仕掛けとして,要所要所でキーワードを伝えます。それらを繋いで授業後の振り返りで入力してもらうようにします。もちろん,早送りでも分かるだろうし,友だちと共有したら一発なわけですが,ちょっとした興味喚起にもなるかなと思います。

授業の要所要所でキーワードを伝える

 

2.講義スライドの前に止まって考えてもらう問いかけを入れる

 このようにアイキャッチ的に,説明の前にスライドを挟みます。その1つが問いかけです。たくさん問いかけをすることによって,臨場感を出すようにしています。ここはあまり難しい問い,複雑な問いではなく,アテンションを向けるという意図があります。

 とにかく無機質な伝達行為ではなく,ハッとしたり思考が促されたりするような対話型の話し方にするように意識しています。それこそ,ラジオやYouTuberなどでは,構図は一方向なのに,意識的に語りかけたり問いかけたりしています。そういう動画コンテンツから学ぶことは多いです。

講義スライドの前に止まって考えてもらう問いかけを入れる

 

3.クラウド型ツールを活用して,考えやアイデアを共有する

 学生に考えてもらった結果をクラウド型のツール上に書き込んでもらうことで,視聴するタイミングは違っても,お互いの考えに触れることが出来るようにします。

クラウド型ツールを活用して,考えやアイデアを共有する

クラウド型ツールを活用して,考えやアイデアを共有する

 

4.授業後の振り返りでキーワードや理解度,学習時間等について確認する

 授業後に実施する振り返りでは,上記のキーワードを入れてもらったり,振り返りに費やした時間を聞いたり,理解度や興味,関与度についても聞いたりします。感想や質問は翌週取り上げて紹介します(上記1のような形)。

 

授業後の振り返りでキーワードや理解度,学習時間等について確認する

 

これ以外にも色々ありますが,今回はこんな感じで作ってみました。振り返りでも今回のオンデマンド授業に関していくつか聞いているので,また結果は共有できればと思います。

 

とにかく,対面はもちろん,リアルタイム型でもオンデマンド型でも,教員が一方的に話すだけの授業には絶対にしないようにしています。

 

みなさんはどんな工夫をしているでしょうか?