3月も矢のごとく通り過ぎて、気づけば新年度を迎えてしまいました。
自身が主担当の文科省補助事業(IR/アセスメント関係)がこの3月までだったこともあり、通常の慌しさに加えて、相当バタバタしておりました。
おかげで楽しくやっていたブログをアップすることもままならず、すっかり開いてしまいました。
さて、新年度早々に私たち研究者をソワソワさせる案件の1つが、日本学術振興会 科学研究費助成事業(科研費)の採否通知です。
今回、代表(基盤C)で出していた研究課題が無事採択されたようです。
大学からの連絡はまだですが、e-Radにログインして申請者向けメニューを見ると、採択されている研究課題には課題番号が振られていて、それで採否を確認できます。
研究課題名は、「学生エンゲージメントを高める教授・学習環境に関する総合的研究」(H.30〜H.32)です。
昨年度の前期に名古屋大学の客員教員で数日間滞在し、招聘セミナーを行ったことを契機に、以前から取り上げてきたテーマである「学生エンゲージメント」についてより深く探究すべく研究を行ってきました。
その後、このテーマでいくつか講演を行ったり、以下の2本の論文を執筆して、この3月に刊行されました。
- 山田剛史(2018)「学生エンゲージメントが拓く大学教育の可能性〜改めて『誰のための』『何のための』教育改革かを考える~」『第3回大学生の学習・生活実態調査報告書(ベネッセ教育総合研究所)』31-39. (第3回 大学生の学習・生活実態調査報告書 [2016年]│ベネッセ教育総合研究所)
- 山田剛史(2018)「大学教育の質的転換と学生エンゲージメント」『名古屋高等教育研究』第18号、155-176.(名古屋大学 高等教育研究センター)
この流れの中で新規に作成した科研申請だったので、どうなるかドキドキでした。ここで科研費を受けてさらに研究を進めて、その成果を書籍化する、という計画を立てていたので、その実現に向けて動けそうなので良かったです。
自身のテーマでもある「研究と教育開発」「心理学と高等教育」「人材養成と社会貢献」の有機的な連環を図りながら、次世代を担う若者の社会創造と幸福(感)の実現に寄与していきたいと思います。