人生考路

高等教育開発を生業とする青年心理学者、山田剛史(京大准教授)のブログ

進む!?中高のアクティブラーニング

‪昨日(1/27)は、当方が特別委員を務める東山中学・高等学校京都市左京区)の「アクティブラーニング実践研究会2017」でした。‬

 

朝から雪の降る中、全国から100名を越す学校関係者が参加されました。

 

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 (学校の隣は永観堂(写真)、反対側には南禅寺と、京都の歴史が感じられる好立地)

 

東山では2016年4月から「学習力強化プロジェクト特別委員会」を設置し、アクティブラーニングを核とした組織的な教育改革に取り組んでいます。

 

私は、2015年の夏に全体研修を担当以降、当該組織の設置を含め、およそ2年指導・助言に関わっています。今回の実践研究会は昨年度からはじめて2回目でした。

 

東山では、様々な取組を行っています。一例を挙げると、

 

  • 特別委員会の開催(月1回)
  • 各種ワーキンググループの開催(年6~8回程度)
  • 協同勉強会(年5回)
  • 授業公開(6月、9月、11月に各7~8授業)
  • 授業研究会(年2回)
  • ICT活用教育の推進
  • 広報誌『東山アクティブNEWS』の刊行(毎月)
  • 「10年カレンダー」や『3年日記』の開発・刊行
  • 「アクティブラーニング実践研究会」の開催(年1回)

 

などです。

 

以下のような動画も作成・配信しています。

アクティブラーニング実践研究会2016 02 - YouTube

 

中学・高等学校では、目下進行中の入試改革と学習指導要領改訂への対応から、組織的なアクティブラーニング(厳密には、「主体的・対話的で深い学び」)の実現に取り組んでいます。

 

この2つの改革が学校に与えるインパクトは大きく、改革は不可避です。大学に比べるとスピード感は早い感じがしていますが、その一方で現場の混乱も極めて大きい印象です。

 

私自身は、中高の学校改革に関与することによって、大学教育の課題を相対化できたり、生徒・学生の発達をより深く理解できたりするので、今まで以上に幅広く学生の学びと成長を捉えることが出来るようになった気がします。

 

昨日の実践研究会では、午前中に8つの授業公開と授業検討会を行いました。一番関係者と議論したのが、お昼のおもてなしでした。学食は生徒が利用するし、外にもあんまり食べる所がないし、お金を取るわけではないし、そもそもそれだけの人数が一堂に会してご飯を食べながら交流できる大部屋も難しいし、、結果、うまくいったのですが。

 

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(当日のプログラム)

 

午後は、東山の先生方からアクティブラーニングに関する取組とアクティブトランジションに関する取組を紹介してもらい、その後、私の方から「総括講演」を行いました。最後に、同僚でもある京都大学の溝上慎一先生に「特別講演」をお願いして、講評を行っていただきました。なかなか外の行事で一緒に登壇することはなかったので、楽しい時間でした。

 

今後ますます激しくなる動きにどう対応するか、学校の未来がかかっています。

 

また、この動きを睨みながら、大学はどう迅速に対応していくのか。

 

大変ですが、みんなで知恵を出しながら進めていきたいですね。