人生考路

個人と社会のウェルビーイングを高める教育と学びを探究する

協創の楽しさ

昨日はとある研究助成に応募しました。

 

うちの研究室には多様なバックグラウンドとバラエティ豊かなテーマを有するメンバーがいて、そんな人たちとゼミなどで、社会のこと、大学のこと、教育のこと、学生のことなど色んな議論をします。

 

自分にとっても良い刺激になるし、楽しい時間です。みんな自身のテーマがあって、特に学位論文を控える院生らはそこだけでも大変なので、なかなか難しいのですが、それでも「研究室として、みんなが関われる研究をしたい」といったことを伝えたり、言ってくれたりしていたのもあって、今回トライしたのでした。

 

自分1人だと、日々の忙しさにかまけて、どうしても見送ってしまうことも、他の人と一緒なら頑張るしかないな!と前に進められます。研究室主宰者(PI)なら、なおさら逃げるわけにはいかないです。

 

私は言うて文系の研究者なので、なかなかチームでの共同研究って取っ付き難いところはあったのですが、みんなで議論しながらだと新しい気づきや発見もあるし、視野が広がったり新しい技術を身に付けられたりするので、今後もっと積極的にやっていこうと思います。特に、異なる分野の人と協創できるといいなと思います。

 

結果はどうなるか分かりませんが、いい研究テーマを設定出来たので、やれることはやっていきたいねと話しています。

 

いくつになっても学べる、探究できるってホントにステキなことだなと痛感します。

新年一発目の講演

今日(1/13)は、日本私立看護系大学協会(大学教育委員会)主催のセミナー@アルカディア市ヶ谷 私学会館で講演のお仕事でした。

 

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私学の看護系大学の中堅~管理職の先生方を対象に行われるセミナーで、私は「3ポリシーをふまえたカリキュラム評価をどのように行うか」という演題でお話させてもらいました。

 

定員100名のところ170名の申込があって、会場はギッシリ、熱気が溢れかえっていました。

 

学協会が主導して、教員の能力開発や大学間の交流を図る機会・場作りをされているのは、とても良いことだなと思います。当協会も設立40年以上ということで、こうして実質的に続けられていることが素晴らしいです。

 

看護や薬学、医学などの医療系部局の依頼を受けることも多いですが、学内に独自のセンターを設置していたり、学協会で教育に関する研修・セミナーを体系的・継続的に実施していたりと、とても熱心な印象があります。

 

国家資格の関係で、文科省以外にも厚労省の指定規則や、学会等が定める分野独自のモデル・コア・カリキュラムなど、多方面からの制約・ルールに縛られながらカリキュラムの開発・運用をしていくのはかなり難しいなといつも感じます。

 

今日は講演以外にも、昼食時やグループワーク時など、協会の役員の先生方と色々お話させていただきました。こういう時間が私にとってはとても勉強になるので、有難い限りです。特に現会長の大島弓子先生は笑顔と愉快なお話が絶えないとっても素敵な先生でした。自分からはあんまりしないのですが、帰り際に追いかけて写真を撮ってもらいました。

 

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大変な時代だからこそ、楽しむことを大切に生きていきたいなと、大島先生や意欲的にワークに臨む先生方と関わらせていただき、改めて痛感した1日でした。

 

こうした現場で一生懸命学生のために汗を流している1人でも多くの先生方のサポートが出来るよう日々精進していきたいと思います。

謹賀新年

あけましておめでとうございます。

 

2020年の幕開けですね。

 

色々とやり残したことはありますが、2019年は教育、研究、社会貢献、管理運営のバランスが比較的取れた充実した1年でした。僕の場合、一点突破型というより、高バランス型を志向するタイプなので、関与する領域も広く、扱う量も多い分、(前者より)どうしても精度が落ちてしまいます。そのことに苦しみや葛藤を常に感じていますが、ある程度腹を括りつつ、だけどそれを言い訳にしないで、一つ一つの精度を上げることにもこだわっていきたいと思います。

 

世の中には不安を煽る情報が蔓延しています。そんな中、子どもたちが安心安全に学び成長出来る、また、個人や社会のウェルビーイングを高める学校教育をいかに実現できるのか。2020年も引き続き、研究や教育開発、人材育成を通じて貢献していきたいと思います。

 

みなさまにとって、2020年が幸多き1年になりますように。

 

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(今年はミッキーイヤー🐭)

 

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

2020年1月1日

山田 剛史

山田動きます

久しぶりに会う人会う人にこう言われます。

 

「山田さん、だいぶ丸くなったね」

 

もちろんこれは性格のことではなく、体型のことを指しています。

 

アプリで管理している体重の推移を見ても、1年半前と比べても6kgほど増えています( ˊ࿁ˋ )

 

「何か運動すれば良いのでは?」

 

はい、分かっています。

それが解決策であることは。。

でも、どうにも続かないのです。。。

 

外に出るのが時間的にも気持ち的にも難しいので、何とか家で出来ることを、とアプリやYoutube、サプリなどあれこれ試してきました。

 

でも続かない。。

 

そんな中、僕(と妻)の目にあるものが入ってきました。

 

そう、Nintendo Switchのリングフィットアドベンチャーです。

 

リングフィット アドベンチャー | Nintendo Switch | 任天堂

 

このCMを観て、これじゃないか!ということで、そもそもSwitchの本体も持っていないのだけど、まずはこのソフトを買おうとサイトを訪れたのが1ヶ月以上前。でも、このソフトに付属しているリングコンと言われるアイテムが思いっきりメーカー欠品状態。そりゃ、みんな買いますよね。検索すると、いわゆる転売目的なのか、高額(通常より5,000円以上高い)でなら売っているものの、ポリシーとしてそういうのには断固手を出したくないので、予約をしてひたすら待つ日々。そして、1ヶ月以上待って、ついに先日、クリスマスの日の朝に我が家に届きました!発送に合わせて、Switch本体も購入して、いよいよ開封

 

予想通り、いや、予想以上のクオリティに驚くとともに、RPG的な要素が入っていたりととにかく楽しいので、今のところ我が家の日課になりつつあります。既にあちこち筋肉痛ですが、何だか寝起きのスッキリ感が違う気がしています。

 

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今度こそ、来年こそ、(今よりは)シュッとした姿をお見せ出来るように頑張ります。

 

山田動きます。

 

2019年の振り返り(12月後半)

12月後半です。

 

☆東山中高アクティブラーニング実践研究会2019での講演・WS(12/14)

九州での楽しい時間を終えて,急ぎ帰京して,東山中高AL実践研究会2019@東山中学・高等学校に臨みます。今年で4回目になります。今年も色んな地域から中高の先生方が参加してくださいました。

 

私の役目は,総括講演「生徒の主体的な学びと成長を正課内外でいかに促すか」と,今回新たに導入した「授業のお悩み解決WS」のファシリテーションでした。

 

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(授業のお悩み解決WS,大野さん撮影)

 

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(総括講演,勝間さん撮影)

 

総括講演は正直,出来たのが当日の朝4時30分。12月に入って,本当に色々カツカツで,ほぼ毎日朝方近くまでやらないといけないことがあって,なかなか着手できず(飲み会が多いという説もありますが,それはとても大事なことなので無理してでもやります!)。頭もボケボケであんまりうまくいった感じがしなかったですが,授業公開や生徒による発表など,他のプログラムや全体では良かったのかなと思っています。

 

一緒に来てくれて,写真を撮ってくれる研究室のメンバーからも軒並み「先生,顔まじでやばかったですよ」(死にそうなくらい疲れてましたよ)といった声をいただいております。

 

☆日本青年心理学会での発表など(12/21-22)

もう1つ重たかったのが,12月21日(土)・22日(日)に開かれた日本青年心理学会第27回大会@東京工芸大学のシンポジウムでの発表です。私は,当学会の常任理事(大会担当)と研究委員の2つの役目を負っていて,委員会や総会の議長など,全体の進行もありバタバタでした。

 

発表は,研究委員としてシンポジウムを担当することになっており,お役目上,登壇せざるを得ない状況でした。今年のテーマは「現代青年における学校から社会への移行の多様性」で,私の発表タイトルは「学校から社会への移行はどのように多様化しているのか〜大学教育と世代性の観点から〜」でした。

 

正直,ものすごく難しくて,この発表スライドが出来たのも発表当日のお昼でした。配付資料をコンビニで印刷し,セットできたのが発表の1時間前。なかなかに酷い状況で臨むことになりました。

 

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(冒頭の挨拶中,溝口くん撮影(タイミングが思いっきりズレているww))

 

溝口くんからは相変わらず「先生,まじでやばかったですよ(疲労感)」と言われる始末。

 

正直,自分の発表はイマイチでしたが,改めて「多様性」という問題について深く考えるきっかけになりました。例えば,「進行する多様化の社会的な側面に比して,個人の心理的な側面が追いついていない」「SNS等で所属する基盤が膨大になる(自由度が拡大する)と,(不安抑制の心性から)逆に規則や枠組みなどの画一化を求める」といった視点など,教育の問題を捉える上でも重要な示唆を得ることができました。

 

  • 多様化とは一体何なのか?
  • 誰にとって,誰のための多様化なのか?
  • 本当に多様化は進行しているのか?
  • 現代社会や学校教育には多様性を受け入れる素地があるのか?

 

どうも私にとってこの問題がとても重要な問題であることに気づきました。

来年以降,探究していきたいと思います。

 

とりあえず,12月までの振り返りは以上です。

2019年の振り返り(12月前半)

12月,師走というだけあって,あっという間に駆け抜けた1ヶ月でした。

 

年が明けてしまう前に,簡単に振り返っておきたいと思います。

 

☆誕生日のお祝い(12/4)

12月8日に42回目の誕生日を迎えたのですが,その数日前に研究室のみんなが生誕祭を開いてくれました。

 

四条木屋町にある焼肉屋さんで1次会,近くの日本酒の美味しいお店で2次会を研究室のみんなと過ごしました。これからの教育やそれぞれの研究について,また,研究室のメンバーでやってみたい共同研究や新しいプロジェクトのアイデアなど,色んな話をしました。

 

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国外にいるなど参加出来ないメンバーもいましたが,サプライズなプレゼントをもらったりと,こういうのは初体験でしたが,とってもあったかくて嬉しい1日でした。

 

☆大学ICT推進協議会での発表(12/12)

12月12日(水)〜14日(土)まで開催されていた大学ICT推進協議会(AXIES)の年次大会@福岡国際会議場に参加し,以下のメンバーとタイトルで発表を行いました。 

 

山田剛史・勝間理沙・長沼祥太郎・岡本雅子・酒井博之「MOOC・SPOC を核とした持続的な教育改善・質的向上をどう実現するか」

 

センターの教育メディア研究開発部門が中心となって進めているMOOC・SPOCの制作チーム(酒井・岡本)と,そこで集積される膨大なデータを分析・フィードバックしている教育アセスメント室のアセスメントチーム(山田・勝間・長沼(前任者))とが,この間協働で行ってきた取組をきちんと研究の形にしたいという思いから,実現にこぎ着けました。

 

参加者の多くは,メディアセンターや情報基盤等に関わる情報系・工学系の教員や技術職員,関連企業の人たちなので,アウェー感満載でしたが,発表することに意味がある,ということで無事役目を終えました。(写真は一緒に参加した助教の勝間さんが撮ってくれていました)

 

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何といっても楽しみは夜!

発表メンバーにもエントリーしている長沼くんが,現在九州大学に勤めているということ,少し前までうちの博士後期課程に在籍していたジョンくんも同様の職場に勤めているということもあり,2人が飲み会をセッティングしてくれました。

17時30分から始めた1次会,その後,屋台通りみたいなところで2次会。気づけば,九大2人の終電間際。時間は0時。6時間30分近くもしゃべってたという。大学の話や研究の話など,特に長沼くんとは何時間でも話せる感じで,本当に楽しい時間でした。

盛り上がりすぎてて写真を撮るのを忘れました(唯一の写真↓)。みんなで初めてのひれ酒を飲みました。何とも美味しかったです。そういえば,この数回の飲み会を振り返ると日本酒率が高い。やっぱりどうも自分は日本酒が好きみたいです。

 

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こうして各地で活躍する元同僚や学生たちと,それぞれ経験してきたこと,その間考えてきたことなどについて語らえる時間は格別ですね。自分ももっと頑張らないとと励まされます。

 

ボリュームが多いので,後半に続きます。

2019年の振り返り(11月)

11月は比較的落ち着いた月でした。

 

☆初めてのZOOM

そういえば,初めて研究指導をZOOMを使ってやりました。中国で就活をして,内定後すぐに働き出しているのもあって,遠隔でやり取りをすることが多いので,試しにやってみようとなりました。

 

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にしても,めっちゃ便利ですね。

これなら対面でなくても十分指導可能です。

時代ですねー。

 

京産大でのキャリア授業

毎学期お声がけいただいている京都産業大学のキャリア・Reデザインの社会人講師に行ってきました。単位不足の学生たちを対象に行う授業なのですが,私を含む複数の社会人講師の役割は,複数の教室に分かれて,グルーピングされた学生たちと「対話」を数セッション行うことです。このお仕事とっても楽しみで,毎回学生たちと話をする度に色々と気づかされます。単位不足という大学からすると「不適応」と呼称されるかもしれない彼らが,大学について,将来について,自分についてどんな風に考えているのかに触れることが出来ます。そこには,大学側と学生側との間に大きなギャップがあることに気づきます。できる限り学生の生活世界のリアリティから大学教育を見ていきたいと常々思っている私にとっては目から鱗の連続です。研究としてもきちんと発信していきたいと思います。

 

大阪市立高校でのPTA対象講演会

今年1月に大阪市立高校の先生方を対象に講演会を行いましたが,そのご縁もあって,PTA向けの講演会(「新たな時代を生きる子どもの学びと成長にどのように関わり育むか」)の依頼を受けて,行ってきました。私にとっては,教職員,生徒・学生,保護者(一般の方)の3者が目線を合わせていかないといけないと常々考えているので,こうした機会はとても有り難いです。と同時に,専門用語などに馴染みのない一般の方々に伝えるのは,なかなか大変です。緊張もするし,言葉も伝え方も工夫を一層することになるので,鍛えられます。事後アンケートでも,嬉しい言葉がたくさんで,良かったなぁとホッとしました。

 

☆東山中高でのNewプロジェクト

他にも,ずっと関わっている東山中学・高等学校で,みんなで学校の目標を決めましょう!というプロジェクトを立ち上げました。元々,「セルフ・リーダーシップ」や「土台力」といったキーワードはあったのですが,今後の教育課程や学校内の様々な活動を関連づけていくためには,より具体的に示していく必要がありますね,という話をしてきていたので,いよいよ実行に移りました。

 

全教職員から「東山中高生が卒業時に求められる力」を記入したシートを集めて,それらの内容を全てカード化して,みんなで分類して,命名するというプロセスで進めました。大学でもDPやLOの策定などは一般的に行われていますが,全員の声を集めて,その声を形にしていくという方法はあまりないのではないでしょうか。しかも,回収率は100%。全ての教職員の声を,できる限り多くの教職員の手で分類し,学校の新たな目標に据える。学校目標の設定はやろうと思えば管理職や教務担当の教員だけで出来ますが,設定後の教育活動に繋がらなければ意味が無いので,このプロセスがとっても大事だと考えています。

 

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生徒(子ども)たちのために出来ることをしたい,という想いを持った先生方との議論やワークはいつも本当に楽しいです。

 

そして,怒濤の12月に入ります。

2019年の振り返り(10月)

10月に入ると授業も始まったり,会議も入ったりと,通常運転モードになります。

 

そんな中,10月12日(土)は,大学コンソーシアムあきた主催の高等教育セミナーでの講演(「大学における学生エンゲージメントと自立を促す支援としかけ」)のため,一路秋田に飛びました。

 

なんですが,当日は思いっきり台風直撃中のため,飛行機が飛ぶかどうか分からない状況。飛行機が飛ぶかどうかでセミナーをやるか中止かを判断というドキドキの心境。他の便はどんどん欠航になっている中,秋田空港行きは「欠航は出ていないけど,どうなるか分からんよ(飛ぶかもしれないし,飛んでも別の空港に行っちゃうかもしれないし)」みたいななんとも不穏な感じ。

 

何とか飛行機も飛んで(しかもプロペラ機www),無事に秋田空港に着地!もう始まる前からやりきった感がありますよね。そりゃ,秋田犬(あきたいぬ)とも撮るでしょ。

 

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無事に午後のセミナーも終わり,夜の懇親会。楽しく美味しく秋田の地酒をいただき,後は帰京するのみ。

 

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なのだけど,まさかの帰りの便が欠航・・・ホッとしたのもつかの間。

でも,事務局の南部さんが空港まで来て一緒に対応してくれて,別便にて無事に帰京。なんだかんだで忘れられない初秋田の思い出になりました。

 

その他,兵庫県立大学環境人間学部のFDで講演に行ってきたのですが,姫路って遠かったんだということを痛感。帰りは新幹線で帰りました。でも,朝ドラのロケに使われるなど,すっごくノスタルジックで良い雰囲気のキャンパスでした。

 

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おっきなこととして,10月には認証評価の訪問調査があって,この1年以上色んな形で関わってきた認証評価の総仕上げ的なものだったので,ようやく一段落した感じです。。

 

ということで,月末には久しぶりに近所の嵐山にデートしました♪

 

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2019年の振り返り(9月)

ブログなかなか更新できず,いよいよ2019年も終わろうとしています。

みなさんにとって,どんな1年だったでしょうか?

 

少しだけ前回の記事(8月)以降のハイライトを記しておこうと思います。

9月は,例年1年の中で一番慌ただしい時期ですが,今年はいつも以上でした。

 

1.初年次教育学会で発表(9/7)

9月7日(土)・8日(日)は,初年次教育学会第12回大会@創価大学に参加しました。また,指導院生の溝口くんとの連名で,教育アセスメント室の業務の一環として関与し,収集している教育学部の初年次教育および1年次生への調査データの分析結果を発表しました。

 

山田剛史・溝口侑「高大接続を視野に入れた探究型初年次教育ー高校での探究学習を経験した学生はどのように学び成長するかー」

 

理事をさせてもらっている関係で,理事会やら座長やら懇親会やら色んな業務もありつつ,夜ホテル近くで溝口くんとご機嫌なパブで話したのが楽しい思い出です。

 

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2.滋京奈地域人材育成協議会で講演(9/12)

失礼ながら,このような協議会の存在を知らなかったのですが,文科省の産業界ニーズGP終了後も継続的に活動を行っているということで,とても大切な取組だと思います。

 

その取組の一環として実施されているPBL研究会@キャンパスプラザ京都にお声がけいただいたので,以下のテーマで講演&ワークショップを行いました。

 

「学校から社会へのトランジションと学生エンゲージメント」

 

終了後は,京都駅近くの居酒屋で懇親会でした。PBLに熱心に取り組んでいる京産大の教職員の方々などと楽しい時間を過ごしましたが,特に,京産大名誉教授の後藤文彦先生が研究会ならびに懇親会に参加してくださり,私の想い・考えに強く共感してくださり,嬉しく元気の出る一日になりました。後で,直筆メッセージ入りの著書も送付いただいて,重ねて感謝です!

 

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3.新任教員教育セミナーと京大100人論文(9/13)

 9月13日(金)は,毎年恒例のセンター主催行事「新任教員教育セミナー」でした。当方,責任担当者ということで,講師の選定・依頼から全体の統括,当日の運営・進行等を行っています。なかなか負荷の高いお仕事ですが,京大では全学的なFDの機会というものはほとんどないので,貴重な機会になっています。

 

イベント自体は滞りなく終えることが出来ました。そういえば,2020年の4月に発行予定の『IDE 現代の高等教育』で特集される新任教職員研修に,京大の新任教員教育セミナーについて寄稿することになっています。

 

また,同日(同期間)に「京大100人論文」なる企画が行われておりました。これは,学際融合教育研究推進センターが主催の企画で,当方も推薦を受けて,出展させてもらっておりました。

 

とっても面白い企画で,自分の研究を「お題」に則って紹介し,それを一同にポスター展示し,自由参加の参加者(教員や院生等)が思い想いをポストイットに記して,ポスターに貼っていく。後日,その内容がまとめられて本人に戻る。また,そのコメントを残してくれた方と独自のWeb掲示板上でやり取りが出来る。色んな研究,色んな研究者と交流し,知的刺激を喚起し合う,とても素晴らしいコンセプトに基づく企画だと思います。

 

ちなみに,僕も新任教員教育セミナーの開始前に会場に行ったら,たくさんの付箋紙が貼られていてちょっと感動しました。

 

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他にも,通常業務に加えて,神戸大学附属中等教育学校校内研究会(9/4)や大学院入試,全学教育シンポジウム(9/20),センターリトリート(9/25),学会発表の要旨原稿(8ページ)の執筆など,盛りだくさんの9月でした。

 

もうこのままではダメだ!と,思い立って夏休み最後に弾丸で「夢の国」に行ってきました。

 

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しかも,今回は夜行バスで行こうということになり,しかも,現地で宿泊はせず,夜行バスで開園前に着いて,一日パークで遊んで,閉園後に再び夜行バスに乗って帰る,「0泊3日」の無謀なプランを立てたのでした。こんなの学生時代以来や,と言いながら,腰痛を懸念しながらも,めちゃくちゃ充実した夢の国でした。

 

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そんなこんなでとっても充実した9月なのでした! 

研究室の夏期集中ゼミでした

私の研究室では、院生の指導や自分自身の研究力向上を目的に、色んな機会を設けています。

 

例えば、

  • 月1回の個別指導
  • 月1回のゼミ
  • 月1回の読書会
  • 半年に1回の集中ゼミ(8月、2月)
  • 日常的な情報共有のためのビジネス向けSNS「Slack」の活用

などです。

 

Slackは、用途に沿ってたくさんのタグを設定して、かなり頻繁にやり取りをしています。研究室運営だけでなく、仕事のやり取りでも使っていますが、資料の共有も出来るし、なかなか便利です。

 

研究室の方針として、手取り足取りの指導はしない、特定の型にはめ込まない、多様性に触れながら自身の研究を深めていってもらう、ことを大切にしています。

 

まだまだ試行錯誤ですが、特定助教の勝間さんにも関わってもらいながら、みんなが成長出来る研究室を目指しています。

 

で、今日は、夏期の集中ゼミでした。

 

場所は、京大の教職員なら無料で使える良い感じの施設「吉田泉殿」です。

 

体調不良等で複数の欠席者がいて残念ですが、朝9時30分から、アフターのカフェトークも含めた19時近くまで、ノンストップでみんなの研究を共有し、議論しました。それでも全然時間が足りず、合宿形式にするか複数日にするか考えないといけないかも。

 

こうした機会に私自身も自分の研究や今後の計画について発表して、意見をもらうなど、大いに刺激を受けています。

 

いくつになっても成長出来るのって嬉しいですね。

 

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社会とは一体誰なのか?

学校教育の成果は,生徒・学生の社会への円滑な移行(トランジション)ひいては彼らの社会の中での健やかな成長・発達という視点から捉えられるものだと常々考えています。

 

この視点を教育改革の中心に据えることが最も重要だと,様々な場面で伝えてきていますが,教育関係者だけでは不十分だと年々強く感じるようになっています。教育関係者の意識変容・行動変容はなかなか難しいということもありますし,その変容を待ってもらえない社会情勢の激しい変化も,私の焦りを助長しています。

 

他方,大学に様々な提言や圧力をかけてきているその「社会」とは一体誰のことを指すのだろうか,と感じずにはいられない出来事をここのところよく体験したり見聞したりします。

 

確かに,社会変化に伴い学校も変わらないといけない。これは絶対外せない視点です。

 

実際,社会からのニーズや要望(これが年々強度を増している)といった形で,例えば「社会人基礎力」なんてことが随分前から言われて,大学では喧喧諤諤ありながらもこの10年強の間に随分変わってきたと思います。それが本当に望ましい方向に進んでいるかどうかの検証を行う暇もないほどに。

 

私自身も,そういう視点を持つことが大事です,とか言いながら先生方に理解を促したり,そのための教育開発や教育力向上に資する活動・支援を行ったりしてきました。

 

でも,最近,企業の方あるいは企業出身の教員と話したり,意見を伺ったりする機会があるのですが,文教政策の中で語られる「社会」と,一般の学生の多くを受け入れる一般の企業あるいはそこに勤める方々との認識のギャップが非常に大きいことを痛感します。

 

このことは,採用に関わる大学側からも「結局,社会が求める人材育成を一生懸命やっても,採用時にそのようなところに十分配慮してもらえない」といった声や,受け入れた企業からも「結局,変にリーダーシップのある学生はいらない,従順に言うことを聞いてくれる学生が欲しい」といった声など,以前から耳に入っていたことではあります。

 

大学では社会からのニーズを受けて,多種多様な資質能力の育成に取り組み,その成果を多面的・総合的に評価するといったミッションに臨んでいます。

 

なのに,企業側はそのような取り組みが行われていることはほとんど知らないのではないか,それが入職時や入職後にほとんど生かされていないのではないか,と感じる瞬間が多々あります。

 

そういうことを鑑みると,「社会からのニーズって一体何なのか?」「社会とは一体誰なのか?」という問い(疑念)が浮上します。

 

おそらくは,社会といっても経済産業界の上層部にいる方々,政治的・政策的に強い影響力を持つ方々,といったごく一部のエリート層やサバイバー層(自分は身一つでここまでやったぞといった強い成功体験を有する人)のことを「社会」と呼んでいるに過ぎないのではないか,と。

 

何がダイバーシティだと。

(関連して,今回の参議院選挙や吉本興業の一件,それらに関わるマスメディアの在り方など,かなり色んなことがモヤモヤします。これ以上,この問題については触れませんが。)

 

私たち教育界は一体誰に踊らされているのか?

 

もちろん,このような批評をするだけなら問題は何も改善しないので,自分なりに考え,判断し,行動していかないといけません。その意味でも,大人の論理,教育者の論理から距離を取って,これからの「社会」の担い手・「学校」の主役である生徒・学生の目線から,彼らのウェルビーイングを守り育むための教育・研究や社会貢献により一層取り組んでいこうと思います。

 

そのためにも,学校関係者以外の方々(一般の社会人や保護者など)との対話や理解を促すための機会を作っていく必要があると思います。

 

ちょっと熱くなりすぎたようです。。

出来れば選択肢が欲しい

今年度は講演・研修の依頼をかなりお断りしています。

 

というのも、例年以上に、依頼時に日にちが固定されていて、こちらの予定が既に入ってしまっていて、断らざるを得ない状況なのです。

 

せっかく丁寧に下調べして依頼してくれているのに、日にちが固定(一択)だと、正直ほとんど無理だと思います。半年以上先ならまだ可能性はありますが。

 

学内的な事情や都合が最優先なのかもしれませんが、特に遠路で丸一日かかるような場所ならなおさら、もう少し選択肢を用意していただけないかなと思います。ある程度のところで打診いただくとか。

 

出来れば行きたかったなぁという依頼を断ったばかりの勢いで書いています。

特別講演会のご案内

来週末(6/30、13:00~)、河合塾が主催する講演会に登壇します。

 

演題は「新たな時代を生きる子どもの学びと成長にどのように関わり育むか」です。

 

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主に中学生・高校生・保護者が対象となっています。教育関係者ではない方に伝えたいこと、共有したいことが募っている僕にとって有り難い機会です。

 

専門的な内容をいかにやさしく分かりやすく伝えるか、そこが最も試される局面です。研究者だけ、教育関係者だけでしか通用しない言語で話している限り、相互理解は生まれず、学校と社会の溝は一向に埋まらない。その溝を少しでも埋めて、何より子どもたちが安心して学び、育つきっかけになる機会を提供したいと思っています。

 

詳細ならびに申込は以下のサイトよりお願いします。

 

子どもの豊かな成長のために。京大×河合塾『特別講演会』 | 体験授業・イベント | 大学受験の予備校・塾 河合塾

 

同時期、G20が開催されているので、会場となる大阪梅田のブリーゼプラザにお越しになるには、公共交通機関がマストかと思います。

 

ちなみに、198名の定員に対して、既に300名を超える方が申し込まれているようです。さすが河合塾のネットワーク。これからも増えることが予想されていますが、まだ締め切っていないので、おそらく引き続き受付はされていると思われます。

 

みなさまと会場でお会いするのを楽しみにしています。

コーヒー好きには堪らない

1日に2〜3杯は飲まないと禁断症状が出るくらいコーヒーが大好きです。

 

家にも研究室にも手挽きのミルを置いているので、いつも豆から挽いて飲んでます。

 

気づけば、色んなマグカップやタンブラーがどんどん増えていっています。

 

家の近所にはスタバが3件もあるし、大学内にタリーズもあるので、ここらで豆を買うことが多いです。

 

でも、ちょっと前から、家のすぐ近所に出来たコーヒースタンドも利用するようになりました。そこはかなり本格的で、雑誌などでも紹介されています。こだわりのマスターが世界中から仕入れてくる豆(生豆)を、その場で焙煎して提供してくれます。しかも、普通の喫茶店だったら、1杯1000円以上はするような豆を安価で分けていただけます。

 

家の豆が切れてしまったので、ちょうど入荷したての豆をいただきました。

 

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パナマ産のゲイシャ種をこの値段でいただけるなんて!しかも、めっちゃ新鮮。

 

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こうして焙煎が始まると小さな店内は、コーヒーの香りと煙で何とも堪らない空間に。煎り方なんかも、品種や好みに応じて対応してくれるので、色んな楽しみ方が出来ます。

 

しかも、焙煎を待つ間に、これまた美味しいコーヒーを安価でいただくことが出来ます。

 

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コーヒー好きには堪らないお店で、ウキウキなのでした。

 

 

エキサイティングな1日

今日はなかなかエキサイティングな1日でした。

 

(1)

午前中は、1年近く前から関わっている「産学協働イノベーション人材育成協議会(C-ENGINE)」の事務局(事業責任者の藤森さん)と打合せ。詳細は、代表理事である本学教育担当理事の北野先生へのインタビュー記事を紹介させていただきます。

 

“産学協働イノベーション人材育成協議会(C-ENGINE)が推進する研究インターンシップ” | 京都大学高等教育研究開発推進センター

 

博士後期課程の大学院生と企業とを「研究インターンシップ」という形でつなぐ事業で、今後の日本の高等教育ひいては社会変革に寄与する重要な営みだと思っています。実際、携わった院生の学びは大きく、企業からも高い評価を受けています。

 

藤森さんは、企業の現場を熟知しておられて、世代も立場も違うけど、同じ想いを共有しながら進んでいくディスカッションはいつもエキサイティングで、楽しい時間です。

 

ぜひ、研究としても発信したいと考えています。

 

(2)

午後一は、中国人留学生の研究指導で、中国の高等教育事情を色々聞きながら、双方の文化的差異や学生気質の違いなどについてディスカッション。これまたなかなか楽しい時間です。

 

(3)

その後、業務の一環として携わっているMOOCのアセスメント結果のフィードバックに行ってきました。今日の先生は、初期の頃からMOOCを実施されているiCeMS(京都大学 物質-細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス))の上杉先生でした。

 

上杉先生のコース("The Chemistry of Life")は世界中から多くの方が受講する人気のコースになっています。

 

The Chemistry of Life

 

僕ははじめましてだったのですが、挨拶するなり「専門は何ですか?」「それってどういうことをするんですか?」と質問攻めに(笑)とにかくものすごく好奇心が強くエネルギッシュな先生で、自身のMOOCを世界中で講義する際に活用されているとか。反転型の講義にこだわっていて、ぜひ共同研究にしませんかという流れに。「先端を行くのならいくらでも協力するよ」と。プレッシャーも感じるけど、楽しみなプロジェクトが生まれました。これこそ京大だなと思います。本当に先生方、好奇心が強くて、知ることを全力で楽しんで、世界中を飛び回っています。どんなに忙しくてもその歩みを止めない。常に楽しむことを第1にされている。これこそが大学、これこそが研究者/教育者なのだと痛感します。

 

(4)

まだ終わりません。週一でやっている学内の安全衛生に関する巡視業務(そのために衛生管理者の資格まで取るはめに...)の後、2016年度から特別委員として関わっている東山中高に移動して、定例ミーティング。子どもたちのために何が出来るか。学校の首脳陣の先生方とのディスカッションは熱い思いに支えられていて、とても楽しい時間です。色んなアイデアが出てきます。もちろん、ただでさえ多忙な学校の先生方にとって新しいことをするのは大変なこと。そこに、色んな先生方を巻き込んでいくのは尚更。そうした現実の難しさと理想とを重ねながら前に進む。

 

東山は幼稚園を持っていて、園長代理/副校長の先生ともいつも熱く議論しているのですが、私が幼稚園での様子も見てみたい!と言うと、ぜひ行きましょう!みんな喜びます!ということで、近々幼稚園デビューになりそう。

 

今の私は、特定の学校段階というより、子どもが大人になる過程、その中での学校教育の果たす役割に関心が向いているので、出来るだけ色んな年齢(発達段階)の子どもとそこに関わる大人、その相互作用を観たいと思っています。

 

 

帰宅後、明日の3コマ分の授業準備をして、これからお風呂に入って、ようやく1日が終わります。

 

今日はいつもに増してエキサイティングで楽しい1日でした。こんな日ばかりじゃないけど、身体は相当ガタがきてるけど、こんな日があるともっと頑張ろう!って思います。

 

そして修行の日は続く