人生考路

個人と社会のウェルビーイングを高める教育と学びを探究する

差別や偏見のない社会に

最近、木村花さんを死に追いやった事件に端を発するSNSによる誹謗中傷問題や、アメリカで起きた白人警官による黒人男性殺害事件に端を発する人種差別問題、一橋大学アウティング事件などが、どうにも自分の精神を揺さぶっていることに気づきます。

 

自分はどうもこうした不当な差別や陰湿ないじめのような問題が大嫌いなようで、こうした問題のない、本当の意味で多様性が寛容される社会を創りたい、そのための学生らへの教育、教員への教育開発支援をしていきたいのだと感じます。

 

今日はいくつかのニュースをはしごして、以下の3つの作品を観ました。

 

  • NHK特集『青い目/茶色い目』(2006年/米)
  • 橋のない川』(1992年/日)
  • 『夜と霧』(1955年/仏)

 

黒人差別や部落差別など、国や対象の異なる切り口のものを取り上げました。

 

いずれにしても、特定の対象を蔑み相対化することで、自分(たち)は特別といった特権者意識を喚起させ安堵する。その背景には、不安や恐怖が存在する。本人たちはその心的構造に気づいていないのが事態をややこしくさせる。そんな風に思います。

 

また、改めて「自覚のない差別」が一番怖いなと痛感します。先日、NHKが制作・放映したアニメーションの一部がSNSで取り上げられ、動画を削除し、謝罪するという結果に至りました。

 

怖いなと思うのは、そのアニメーションを観た時に「これは黒人への侮蔑である」といった認識を持たないことです。解説を聞いて、なるほど、ではいけない。もっと知らないといけない。そう感じました。

 

自分自身が(無自覚な)加害者にならないために、しっかり学んで、色々な人の価値観や考えに触れていきたいです。