人生考路

個人と社会のウェルビーイングを高める教育を探究する-京大准教授・山田剛史のブログ

期待を希望に変えるとちょっと楽

人って頑張ったら頑張っただけ期待しますよね。他者に認めて欲しい、受け入れて欲しいって思いが強ければ強いほど期待しますよね。

 

でも、期待するってすごくエネルギーのいることだし、何の反応ももらえなかったり裏切られたり、期待通りにいかなかった時のダメージって大きいですよね。

 

でも、だからと言って、そもそも期待しないっていうのも、あきらめちゃうことにもなって、なんか違う気がします。

 

僕は日々そんな感情や葛藤に苛まれています。そんなことに苛まれるのは馬鹿らしいなとも思いますが、人間だものしょうがない。何分、小心者でいつまでたっても自分に自信が持てない人間なので、ホントに毎日凹んでいます。でも、そんな自分だから頑張れたり、人がやりたがらないことをやろうと思えたりするので、しんどいけど嫌いじゃないかなと少しは思えるようになりました。行ったり来たりの毎日です。

 

そういう中で、僕は最近、「期待」という形ではなく「希望」という形で自分の感情を持つようになりました。

 

「こうなって欲しい」を「こうなったらいいな」に変えるだけです。

 

文字に書くと大した違いはないのですが、相手の側に比重を置く形から、自分の側に比重を残す感じです。

 

結構楽な感じがします。

 

他者に求めすぎるのではなく、また他者に向かう気持ちを諦めてしまうのでもなく、自分を守りながら、他者と共生していく。

 

高度な情報化社会で自己と他者の境界が極めて曖昧になったこともあり、距離感(パーソナルスペース)や共存感(センス・オブ・コミュニティ)の在り方が変化して、自分を保つことがとても難しくなっていると、SNSや今の若い子たちを見ていると感じずにはいられません。青年心理学者としては、ぜひ研究したいテーマです。

 

希望を持ちにくい日本社会ではありますが、希望こそが自分を守る数少ない武器になるのではないかなという希望を抱きつつ。。

 

もっと寛容な社会になればいいのにな。