人生考路

個人と社会のウェルビーイングを高める教育と学びを探究する

大学教育研究フォーラムを終えて

3月23日(土)・24日(日)は、私の職場である京都大学高等教育研究開発推進センター主催の第25回大学教育研究フォーラムでした。

 

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最終的には800名弱の参加者に来ていただきました。個人研究、ポスターそれぞれ100件を大幅に超える発表があり、大盛況でした。

年度末のお忙しい中、ご参加いただきありがとうございました。

この時期の京都はホテルを取るのも難しく(しかもべらぼうに高い)、バスが動かないなどご不便も多々かけたかと思います。

 

今回の私の役目は3つでした。

 

1つ目は、1日目の情報交換会での司会。これは大事なお仕事です。150名を超える方にご参加いただき、こちらも大盛り上がりでした。楽しくやりました。

 

2つ目は、2日目の午前のプログラム、溝上さんの特別講演の司会。年度途中に京大を辞職し、桐蔭学園に異動されたこともあり、京大では行わなかった最終講義的な講演としても位置づけていました。そのこともあってか、もう一会場別プログラムが走っていたにも関わらず、時計台百周年記念館の1階ホールは300名を超える参加者が詰めかけました。最初、「最近短い時間で話す訓練させられてるから、90分もかからないかも。早く終わったら終わったでいいんじゃないか」なんて言っておられましたが、話半分で聞いていました。そんなわけはない、と。想定通り、90分でも終わらず、結局、「教育を捨てて教育に戻る」のタイトルにある、教育に戻らない状態で講演が終わりました(笑)あとで、あさがおMLでフォローされていました。僕としては、そういう背景での講演だったので、自ら司会を志願し、「京大お疲れさまでした」「桐蔭頑張って下さい」の気持ちを込めさせてもらいました。溝上さんの異動については、あちこちで色んな憶測が飛び交っているようですが、側で見てきた僕としては全面的に納得のいくものだし、必然的なことだとも思っています。ともあれ、これからが楽しみです。

 

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3つ目は、2日目の午後のシンポジウム「高校から大学、大学から大学院、大学から社会へのトランジション」の登壇者です。僕は「トランジションをどう理解し、学校教育に位置づけるか」と題して発表を行いました。限られた時間でしたが、トランジションウェルビーイングやエージェンシー、エンゲージメントの観点から捉えて、学校教育が果たす役割・意義などについて問題提起を行いました。あまりに時間が短くて消化不良気味ですが、自分的には今後の研究につなげるための整理が出来てそこそこ満足しています。それぞれ非常に大きい概念なので、そのまま細かな研究には落とし込みにくいですが、少しずつ形にしていきたいと思います。

 

講演関係については、後日センターウェブサイトに動画がアップされます。また、ご興味のある方はご覧下さい。

 

フォーラム終了後は、毎年恒例のスタッフらとの反省会と称した懇親会兼送別会。3月で学位を取得して修了する者、他大学等に転出する者、昇進する者など、みんなでメッセージとともに送り出します。もうそんな時期なのですね。

 

4月から新たな生活を送られるみなさま、良き旅を。