人生考路

個人と社会のウェルビーイングを高める教育と学びを探究する

思索

大学教育研究フォーラム&トークライブに参加して

今日3/13と明日3/14は,第30回大学教育研究フォーラム@オンラインが開催されています。旧京都大学高等教育研究開発推進センターが主宰してきて30回目,30年続けてきたのですね。今は実行委員会方式で開催して,当方も委員を務めさせてもらっています。学会…

学生の楽単志向の謎に迫る

以前から学生の楽単志向については考えてきました。ベネッセ教育総研の大学生調査で2008年からずっと聞いてきている項目があるのですが,所謂「楽単志向」の学生は調査を経るごとに増えてきています(下図)。プレスリリースなどでもよく取り上げられてきた…

高等教育開発者をめぐる構造的問題

今日は,早稲田大学の大学総合研究センターで講師(任期付)をされている蒋妍さんが来研してくれました。 蒋さんは,京大の高等教育で博士号を取られたのですが,当時僕はそこの教員として彼女が色々悩みながら頑張っている姿を見つつ,いくばくかの論文や精…

関西経済同友会での講演を終えて

先週金曜(9/2)は、関西経済同友会での講演がありました。 一般社団法人 関西経済同友会 厳密に言うと、同友会の中に組織されている教育問題委員会主催の講演会でした。 タイトルは「大阪・関西の経済発展を担う「人づくり」に向けた大学教育の諸課題」という…

コロナ禍から日常へと移行する現在,なぜ仕事が増え続けるのか

みなさん,今現在,仕事の量ってどうですかね? 私的にはなんというかどんどんどんどん仕事が増え続けていて,首が回らなくなってきています。 身の危険を感じているので,何とかしないといけないのですが,コロナ禍でリモートなど便利になったのに,なんで…

差別や偏見のない社会に

最近、木村花さんを死に追いやった事件に端を発するSNSによる誹謗中傷問題や、アメリカで起きた白人警官による黒人男性殺害事件に端を発する人種差別問題、一橋大学アウティング事件などが、どうにも自分の精神を揺さぶっていることに気づきます。 自分はど…

社会とは一体誰なのか?

学校教育の成果は,生徒・学生の社会への円滑な移行(トランジション)ひいては彼らの社会の中での健やかな成長・発達という視点から捉えられるものだと常々考えています。 この視点を教育改革の中心に据えることが最も重要だと,様々な場面で伝えてきていま…